ベルギーの雑感Ⅱ

まずは「グランプラス」観光。
そんなに広い場所では無いが、「市庁舎」、「ブラバン公の館」などが並ぶ。
軒を並べる16世紀のギルド・ハウスは絢爛豪華。
屋上の彫像がお互いに指差し合ってるのがおもろい。
兎に角キレイである。
2年に1回、この広場が花で埋め尽くされると言う。
「フラワーカーペット」と言うお祭りだそうだ。
ここで暫くフリータイム。
「小便小僧」を見たり、「ギャルリー・サンチュベール」を歩いたり・・・。
今日の「小便小僧」はシルクハットにタキシードで正装だった。
何でも世界中からの寄付により600着の衣装持ちだとか。
衣装無しの日は無いんだろうか?
定番のゴディバのチョコも買った。
日本未販売のミントチョコもしこたま買い込んだ。
現地旅行社が契約している土産物屋が紹介された。
ここでトイレを使って下さい、と言う訳だ。
ヘンなヒトⅡ
この土産物屋でちょっとした事件。
我々はいつも集合時間10分前にトイレに行く。
いつ次のトイレに有りつけるか分からない。
行ける時に行くのが我々流になった。
最後の絞り出しである。
今日も例に漏れず10分前に土産物屋に。
先客がいたので並んで待った。
並ぶとは言っても土産物屋である。
トイレのドアにへばり付いてる訳にはいかない。
他の客もいるし、公衆便所じゃあるまいし・・・。
トイレ近辺に佇むしか無い。
そこに例のヘンな3人連れが入って来た。
いつも通り、ギャーギャー騒ぎながらズカズカとトイレ前に。
我々など眼中に無い。
タイミング悪くトイレが空いてしまった。
そのままドカドカと乱入。
結局、我々は集合時間に遅れてしまった。
わずか1〜2分だが・・・。
5分前集合を常としている我々は不本意この上無い。
あいつら許せん・・・。
しかもバカ女トリオはまだ集合していない。
遠くの店を覗いているのが見えた。
時間も自分達中心に流れているらしい。
許せん・・・。
要注意だ。
触らぬカビに祟り無し。

ブリュッセル万博跡地などをバスで巡る。
1958年の万博で造られた「アトミウム」、1910年築の「中国館」などを車中観光。
日本の「五重の塔」もある。
1900年のパリ万博の時の日本パビリオンなんだそうだ。
時のレオポルド2世が買って来て永久保存とされたそうだ。
「ラーケン宮」は18世紀末の建造。
ベルギーがまだオーストリア統治下の時に造られたそうだ。
他にも「王立軍事歴史博物館」や「独立50周年記念門」などを見学。
それでも全体のごく一部を舐めた程度だと思うが・・・。
どうも「グランプラス」での憤りが癒えていない。
何と無く観光に熱が入らない。

  • 「聖バーフ教会」

花の都ゲントへ。
まずは有名な「聖バーフ教会」見学。
教会前に「ファン・アイク兄弟」の記念碑があった。
この教会に兄弟の作「神秘の仔羊」(1432年)がある。
勿論、画集でしか見たことが無い。
ワクワクである。

  • ヘンなヒトⅢ

教会内な荘厳な雰囲気。
ホンモノの前ではガイドが出来ないそうだ。
と言う事でローカルガイドが別室のレプリカで解説をしてくれる。
この間も例のバカ女トリオは一番前にしゃしゃり出て大声で騒ぐ。
るっせえなあ〜・・・。
いよいよホンモノのある部屋に入る。
流石に凄い人である。
トコロテン式に入り、押し出される。
でも厳かな雰囲気なのだ。
その中で、例のバカ女トリオの騒ぐ声だけが響き渡る。
最初は「シーッ!」とか言ってた係員がだんだんヒステリックになって来た。
遂にキレたらしくて、同じくらいうるさい。
ガイドのカナエさんが困り果てた顔していた。
添乗員も気の毒である。
客を選べない。
果たして「ファン・アイク」観光は台無しだった。

  • 「ワーテルゾーイ」

昼食はゲントの名物。
直訳すると「水炊き」だそうだ。
鶏のクリームシテューと言った風情。
美味かった。
デザートも本格的プディング。
美味かった。
残念なのは「ワーテルゾーイ」の前がチキンコンソメだった事。
ちょっと取り合わせがねえ・・・。
「星二つ半です」って感じかな。
ビールも多種多様で美味い。
ベルギーはホントに食事が美味いかも知れない。

  • ゲント市内観光

昼食後、街中を散策。
どうもテンションが上がらない。
何でこんなメンツに当っちゃったんだ!
不運を呪うばかり。
なるべく5m以内に近寄らない様にしよ。
観光に集中しなくっちゃ。
中世の繁栄の面影を色濃く残す街並みを歩く。
「市庁舎」、「精肉市場」などを回り、レイエ川河岸に出る。
この川の両岸が「グラスレイ」、「コーレンレイ」である。
正に繁栄の面影、豪華なギルドハウスが並ぶ。
バロック、ゴシック、ルネッサンス、ロマネスクとバラエティに富む。
なかなかの見応えである。
テンション少し回復。

夕方ブリュッセルに戻り、夕食。
メニューは生ハムのサラダ、サーモングリル、デザートはアイスクリーム。
レベルが高い。
どれもこれも美味い。
時間があったので又、「グランプラス」まで散策。
本当は「グランプラス」が目的では無かった。
スーパーマーケットを探しに出掛けたのだが見付からず、行ってしまった。
嫁さんはどこまで行くのかとぶーぶー言っていた。
が、「グランプラス」まで来たと分かって諦めた。
最近ちょっと有名になった「小便小娘」を探してみた。
正式名は「ジャンネケ・ピス」と言うらしい。
なかなか見付からない。
かなり歩き回った結果、何てこたあ無い。
「イロ・サクレ地区」の昨夜ムール貝を喰った店の隣の路地にあった。
賛否両論らしい。
品が無いと言う声も多いらしい。
確かにこの前で写真を撮るのが何と無く恥ずかしい小市民だった。