ベルギーの雑感

今日も天気はパッとしない。
オランダを後にして一路ベルギーの西部、ブルージュへ。
車中、ガイドのカナエさんがローカルネタを披露してくれる。
唐突ながら、何故日本で半休を「半ドン」と言うか?
オランダ語の休み(ゾンダッハ)が日本に渡り、ドンタクになった。
ドンタクの半日版が半ドンだそうだ。
更に唐突ながらサッカーネタ。
フェイエノールトでプレーする小野の現地でのニックネームは?
「ヨーコ」だそうである。
分かり易いと言うか、欧州での日本の認知度が分かる。
おまけの唐突は、カナダもチューリップがキレイだと言う。
知らなかったがオランダとカナダは濃厚な友好国の関係にあるそうだ。
何でもカナダが第二次大戦中に避難したオランダ王室を助けたらしい。
以来、オランダは毎年膨大なチューリップを寄贈しているとか。
そんなこんなで、古都ブルージュに到着。

  • 「マルクト広場」近辺

ブルージュとは橋の事だそうな。
やはり運河が多く、橋が沢山架かっている。
北のベネチアと呼ばれるそうだ。
13〜14世紀のハンザ同盟の繁栄を偲ばせる街並みだ。
「マルクト広場」、世界遺産の「鐘楼」、「州庁舎」、「市庁舎」などを見て回る。
キレイである。
時々小雨が混じる生憎の天気だが、それでもキレイ。
晴れていたらもっとキレイだろうなあ。

  • 「ベギン会修道院」近辺

世界遺産の現役修道院。
間違いでなきゃオードリーヘップバーンの尼僧物語の舞台とか。
落ち着いた風情で素晴らしい。
心が洗われる気がする。
多分、気のせいだが・・・。
修道院前の運河が又、キレイだ。
馬車が走る石畳、中世そのまんまの街並みと運河。
いやあ〜、凄い。

ベルギーは食べ物が美味しいので名高い。
フランスより美味しいフランス料理の店もあるとか。
食文化は完全にフランスだ。
昼食は牛肉のビール煮だった。
パテやニンジンのサラダ、フレンチフライなども出た。
牛肉はとろける様な柔らかさ。
が、甘い。
甘く煮込んである上に、アップルジャムが掛かっている。
いやあ〜。
まずくないんだけど、何てもったい無い!と思ってしまう。
甘い牛肉料理ってのは初めて喰った。
折角ビールが美味しかったのに、つまみにならない。
まずく無い。むしろ美味しい。
後は好みの問題である。
フレンチフライと言うのはベルギーの料理だそうだ。
第二次大戦中、米軍が喰って感激して持ち帰ったのだそうだ。
その時勘違いしてフランスで喰ったと思い込んでたとか。

  • チョコレート事情

ベルギーと言えばチョコレート。
ゴディバやノイハウスは世界的ブランド。
でももっと美味しい小さな生チョコを作ってる店が星の数ほどあるらしい。
夫々がオリジナルの味を競っているんだとか。
観光客にとってはこう言うチョコは難しい。
ガイドのカナエさんが土産用に良いブランドを教えてくれた。
「コートドール」と言う象印のブランド。
魔法瓶では無い。
何でもベルギーのテレビでチョコの食べ較べ番組があったらしい。
ゴディバなど30種類くらいのチョコが美味さを競ったそうだ。
ブランドを伏せて食べ較べたところ、何と象印がトップだったとか。
これは買うっきゃ無い。
探しまくった。
そんなに買ってどうするってくらい買い込んだ。
見た目はフツーの板チョコだが、確かに美味かった。
土産としても珍しく好評だった。

  • ワッフル事情

もう1つ、ベルギーと言えばワッフル。
これもカナエさんが解説してくれた。
ワッフルにはオランダワッフルとベルギーワッフルがあるそうだ。
オランダはキャラメルが入っていて甘く重い。
ベルギーは更にブリュッセルスタイルとリエージュスタイルがある。
どちらも軽いタイプだが、四角で全く甘く無いのがブリュッセル
ジャムなどをトッピングして食べる。
丸くて少し甘くしてあるのがリエージュだそうだ。
街角で試しに立ち喰い。
美味しかったが結構腹に溜まる。
普段、こんなに菓子を喰うこたあ無いからなあ・・・。

  • ヘンなヒト

昨日あたりから不穏な動きが気になっていた。
今回の同行メンバーの中に1人参加の中高年の女性が3人いた。
歳の頃は50代半ば過ぎだろうな。
この3羽カラスが何と無く意気投合したらしい。
やたらに元気である。
元気なのは良いが、どうも素行がおかしい。
ちょっとヘンだ。
ところ構わず大声で騒ぐ。教会の中でガハガハ笑う。決して並ばない。
人を押し退けて前に出る。何でもガツガツして見苦しい。
食事の下品さは眼を覆うばかり。
見る限り、人間として必要な3性(品性、感性、方向性)が欠落している。
周りの人が眉をひそめているのが全く分からない。
ハシボウに掛からないと言うのはこう言う輩だと思った。
ガイドのカナエさんも困り果てていた。
「私もここまで酷い人たちに当ったのは初めてです」とか。

今日の宿泊はロイヤル・クラウン・グランド・メルキュール。
グランプラスからはちょっと遠い。
夕食は「イロ・サクレ地区」へ。
ベルギーの喰いもの横丁と言った風情。
狭い通りに正に喰いもの屋が軒を並べる。
今日のメニューはムール貝だった。
感激。美味かったあ。
ビールとの相性も抜群。
ついでに白ワインも頼んでみた。
これも美味かった。
トマト・セロリスープも美味かった。
デザートのチョコムースも美味かった。
久々の「星三つです」だった。
明日はブリュッセル市内とゲント市内の観光だ。