ニース〜モナコ〜エズの雑感

如何にも高級リゾッチャ。
ネグレスコホテルを中心にそれらしい施設が並ぶ。
海岸もボードウォークが続き、それらしきヒトが散策してる。
確かにハワイとはちょっと違う。
我々が気軽に行く所では無さそうに見える。
たま〜に日本人を見かけるが皆ツアー客。
1組だけ全く個人でリゾッチャに来ているっぽいペアを見掛けた。
むむっ。ナニモノだ?こいつら・・・。
大金持ちの毛唐に混じって、何故こんな所にいるんだ?
と羨望の眼差しを送る。

ここはご馳走だった。
好きな画家の1人であり、こんなに腹一杯鑑賞出来る機会は滅多に無い。
フラッシュ無し撮影OKと言う事で、全作品デジカメに収めて来た。
鑑賞用にはならないが、後で振り返る事は出来る。
圧巻であった。
見た事が無い絵のポスターも購入。
我が家のシャガールポスターのレパートリーが増えた。

  • サレヤ広場

花市が立つ。
おっ洒落な一角だ。
市場を舐めてから土産物屋等を散策。
珍しい柄のTシャツ発見。
16ユーロ(約1,800円)と安くは無いが、デザイン料だ。
街中を散策する時は足元注意。
フランス人は犬の糞を片付けるなんて発想は無いそうだ。
と言うか、ゴミもタバコの吸殻も同じ。
ポイ捨てしないと清掃するヒトの職を奪うとか。
詭弁と言うか、自己チューと言うか。
でもこの傲慢さ、自己チューが芸術の基なんだとか。
フランスの芸術・センスはエゴの賜物ってか?

  • ニース風サラダ

が、今日の名物料理。
昼食は海岸沿いのメインストリートに面したオープンカフェ
「プロムナード・デ・ザングレ」と言うこの目抜き通りは華やかだ。
いろんなファッションが行き交い見ていて飽きない。
オープンカフェはお洒落だが、日陰から外れると地獄だ。
暑くってメシどころでは無い。
サラド・ニソワーズ(ニース風サラダ)は美味かった。
ゆで卵乗せグリーンサラダと言えなくも無い。
メインはタイのグリル。
これも美味かった。
デザートはフルーツカクテル。
これは缶詰っぽくてイマイチだった。
でも食事は良さそうな予感。
ビールも5ユーロ(約550円)で安くは無いが美味かった。
同じテーブルに横浜から来た1人参加のおばはんが座った。
酔いも手伝って話が盛り上がり、おばはんがヒトコト。
「おタクたち、ホントは夫婦じゃ無いでしょ」
ん〜ん。鋭い。
どう解釈したもんか・・・?

流石、世界に名だたる金持ちが集う場所だ。
街そのものもキレイだが、走ってるクルマが全然違う。
8桁の値段が付くクルマがゴロゴロ走っている。
ガイドのジュンコさん曰く、本当の金持ちは一生カネを見ることが無いとか。
働くと言う概念が無い為、労働って何?と本気で訊くとか。
最近は日本人でも「一発当ててモナコに住んでる」ヒトがいるらしい。
でも所詮は成上がり、メッキはすぐ剥がれる様だが・・・。
ここは必ずしも努力して成功したヒトが似合う場所では無さそうだ。
モナコ大公宮殿等を観光。
モナコグランプリのスターティンググリッドも見た。
グレースケリーが事故死したカーブと言うのもあった。

  • 「エズ」

何だか分からんが「鷲の巣村」の1つなんだそうだ。
でも、キレイかった〜。
すっばらしくキレイだった。
狭い村で住んでるヒトもわずからしいが、良い状態で保存されている。
迷路の様な中世の石畳の小道、至る所に花が溢れている。
眼下の紺碧海岸(コートダジュール)とのコントラストが素晴らしい。
シャガールは晩年、「鷲の巣村」の1つに住んでいたとか。
そりゃ良いよなあ。

  • ホテルライフ

予定の観光を終え、ホテルに帰還。
結構ゆったりだったので欲を言えばマティス美術館とかも・・・。
まあ、のんびりするのも悪くない。
海は見えないがコートダジュールのホテルのプールバーだ。
暑いのでたちまちビール4本が空いた。
夕食はオニオンキッシュ、ポークソテーライス添え、デザートはプリン。
味はまずまずかな・・・。
明日はエクス・アン・プロヴァンスからアルルに向かう。