イスタンブール市内の雑感

  • 「ハイダルパシャ駅」

アンカラ特急は早朝イスタンブール到着。
7:00から到着前の朝食。
食堂車でミニブッフェみたいな食事が出来た。
結構、優雅である。
「ハイダルパシャ駅」はアジア側の最北端。
ここからフェリーでヨーロッパ側に渡る。
朝早いので通勤のジモティに囲まれてフェリーに。
またまた塩野七生の世界に耽りながら海を渡る。

フェリーは「ガラタ橋」の袂の「エミノニュ」に到着。
ここからトラムで2駅。
「ギュルハネ」で降りて「トプカプ宮殿」へ。
トプカプ宮殿」に行って「ハレム」を見ないなんて!
と言う訳で「ハレム」へ。
自分で入場券を買ってみてびっくり。
えれえ高っけえ。
宮殿に入るのに$15、更に「ハレム」は$20のツアーだ。
ツアーは英語だが英国留学(遊学)経験者の北川姉に任せた。
が、途中でギブアップ。
スラングが強くて良く分からないと言う。
仕方無く、自力ヒアリング。
でもそこそこ面白かった。
やっぱしここは見なくっちゃダメでしょ。

  • 「地下宮殿」

さて次はどうする?
北川姉妹は特に考えて無いと言う。
じゃ「地下宮殿」
1つ気が付いた。
皆、揃いも揃って方向感覚に良いモノが無さそうだ。
責任重大である。
取り合えず到着。
なかなか凄い。
元々はは6世紀に造られたビザンチン時代の貯水施設。
石柱の基石として「メデューサの首」が使われていた。
「007ロシアより愛をこめて」のロケに使われた事で有名とか。
欧州都市造りの懐の広さが見える。

  • 昼食

イスタンブールは都会だ。
何でもある。
ちょっとトルコから離れたモノが喰いたい。
歩き回ってピザ屋発見。
満場一致でこれに決まり。
まずはビール。
ポテトフライとピザをオーダー。
何てこたあ無い。
立派なピザだった。

  • 「ハマム」(トルコ風呂)

次は?
やっぱ「ハマム」でしょ。
ガイドブック頼りに「チェンベリタシュ・ハマム」発見。
取り合えず入ってみる。
何とも重厚な造りで気後れする。
中はモスクみたいなドームの小窓から光が漏れる。
立派な石造りだ。
中央に石焼きピザが出来そうな巨大なステージがある。
この上で寝転がって蒸し焼きになる。
確かにサウナ状態で汗が噴出して来る。
ほどなく、レスラーみたいなおっさん登場。
アカスリ・全身洗い開始である。
ほとんどイモかダイコンを洗ってる雰囲気だ。
さんざんガシガシやった後はふいと居なくなった。
この後どうして良いか分からない。
他のヒトを見てると身体を流して出て行く様だ。
石釜を出て行くと子供がタオルを手渡してくれた。
でもチップがあげられない。
全部更衣室に置いて来ちゃった。
なるほどこの風呂は小銭を持って入るんだ。
ふうう〜〜〜ん。
と思いながらひと通り体験。
1セット$15だった。
女性3人組は相変わらずのノリで楽しんだ様だ。

  • モスク巡り

すっきりしたところで元気にモスク巡り。
夫婦と娘2人の微笑ましい家族散策の絵だ。
「ヌルオスマニエ・ジャミイ」「ベズヤット・ジャミイ」
スレイマニエ・ジャミイ」「リュステム・パジャ・ジャミイ」
「イェニ・ジャミイ」などを巡った。
モスクの多さにも驚いたが、皆現役で礼拝中のヒトがいた。
でも、雰囲気がキリスト教の教会に近いものがある。
バザールも歩いた。
凄い活気である。
ヒトの波を掻き分けて通りを歩かなきゃならない。
オジサン先頭に後ろに3人の女性がへばりついて歩いていた。

  • 「タクシム広場」

今度は新市街に向かう。
「ガラタ橋」の袂からタクシーを拾う。
この辺りでは名物の「パムラート」(焼きサバサンド)を売っている。
喰ってみたいとは思うが・・・。
「タクシム広場」は近代的商店街の基点だ。
イスティクラル通り」を散策した。
近代的な大都会だ。
屋台の「シミット」(リング状ゴマパン)を買い食いする。
良く笑い、良く遊んだ。
遊び疲れてタクシーを拾う。
行く先は「ホテル・プリンセス」
トルコ最後の晩だ。

最後の晩はベリーダンス・ショーを見ながらディナー。
めっちゃ広い会場で観客は2組だった。
我々のツアーともう1組のツアー。
何だかもったいない。
大して期待していなかったのだが、ダンスは素晴らしかった。
安っぽいキャバレーの踊りとは訳が違う。
これは立派な芸術だと思った。
踊り子にもよるだろうが、美しく妖艶だった。
原産はエジプトらしい。
古代エジプトファラオが杯を傾けながら観たんだろう。
これは得したと思った。
料理の方も悪くなかった。
前菜セット、牛肉ソテー、魚フリット、サラダ、フルーツ。
トレーにセットされていたが味は悪くなかった。
しかもソフトドリンク2本付き。
当然、ビール2本だ。

  • スカイラウンジ

北川姉妹とグラビアアイドル・キュウリちゃん夫婦に声を掛けておいた。
最後の晩なので良かったらスカイラウンジで飲もう。
一応、添乗員のミホさんにも声を掛けておいた。
全くの下戸の北川姉妹は脱落、ミホさんも明日が心配とか。
結局、キュウリちゃん夫婦と4人で飲んだ。
ちょっと違ったテンションになったがそれはそれで・・・。
キュウリちゃんの生い立ちから、日本でダンナさんに出会うまで。
ダンナさんの異様なヤキモチ焼きエピソード。
話題に事欠かなかった。
かくしてトルコ最後の夜は更けた。
明日は出発までの時間を利用して近所のスーパーに買い物だ。