「コンヤ」〜「カッパドキア」

  • 「メブラーナ博物館」

「パムッカレ」を出発して昼近くに「コンヤ」到着。
昼着いても「コンヤ」だとか何とかくだらん事を言いつつ・・・。
この街はトルコの中でも敬虔なイスラム教徒が多いそうだ。
ちょっと雰囲気が違う気がした。
旋回舞踏で有名な「メブラーナ教団」の総本山だったそうだ。
教団自体は1925年に解散。
トルコの父、ケマル・アタチュルク政教分離政策らしい。
旋回舞踏も禁止されたがその後の緩和策で再開されているそうだ。
キレイなタイル造りの建物は印象的。
霊廟には高僧の棺が並び、ターバンが置いてあるがちょっとキモい。
博物館には金文字で書かれたコーランの写本などがある。

  • レストラン&ショップ

かなり大掛かりな観光施設で昼食。
レストランの隣がショップになっている。
昼食はサラダ、羊スープ、ビーフライス(ビーフストロガノフ)。
羊スープ以外はまずまず。
エフェスビールは200万TL(約200円)で最安値だった。
何時でも北川姉妹とグラビアアイドル・キュウリちゃん達と一緒にいる。
何処へ行っても大騒ぎだ。
大騒ぎしながら喰ってるから不味いモノも美味くなってしまう。
何時の間にか我々は「アニキ」と「アネゴ」になっていた。
年齢的にはしょうが無いか・・・。

夕方「カッパドキア」に到着。
北川姉妹が街に夜遊びに行こうと誘う。
地球の歩き方」を熟読してあるので案内すると言う。
ホテルの夕食はブッフェ形式だ。
訊くと22:00まで喰えると言う。
良っしゃ。
最悪、ホテルに戻ってからでも喰える。
添乗員のミホさんにヒトコト断わって出掛けた。
ミホさんちょっと不安気だが、我々がいるから・・・。

  • ワイン工場

お目当てはワイン工場、ワインショップ、銀細工ショップ。
ムスタファ・ホテルは街から徒歩15分離れた場所だ。
北川姉妹と手をつないで街まで散策。
傍から見たらほぼ親子だ。
最初にワイン工場に向かう。
工場は街を抜けた反対側の山の中腹にあった。
坂道をたっぷり30分以上歩いた。
結構暑くて汗みどろになりながらようやく到着。
が、しっかり閉まっていた。
辺りは真っ暗だ。
「ガイドブックには夜21:00までと書いてあるのに!」
でもしょうが無い。
ふと見るとちょっと先の道端に小さな店があった。
「何か冷たいモンでも飲もう」と言う事になった。
もちろん我々はエフェスビール。
北川姉妹は炭酸飲料だ。
周囲には何も無いし、明かりも無い。
こんな所にわざわざ来る観光客を不思議に思ったんだろう。
店のおじさんがどうしたんだ?と訊く。
「ワイン工場に裏切られた」と話すと店の前にイスを並べてくれた。
「遠いところを良く来たね。ゆっくり休んでくれ」と言う訳だ。
何て親切、何てフレンドリーなんだろう。
そこへ通りかかったクルマが停まった。
普段見かけない寄り合いが気になったと見える。
やはり飲み物を買ってあれこれ話し掛けてくる。
北川姉妹、得意技のワンポイント・トルコ語を駆使する。
相手は大喜びだ。
何だか大盛り上がりだった。

  • ワインショップ

空きっ腹にエフェスビールが滲みたが、元気が出た。
次の目的地ガイドブックでは有名なワインショップを探す。
うろうろと歩き回ってやっと発見。
やたらにヒトの良さそうなおっさんと強面のおっかさん。
絵に描いた様な漫画の「ダメオヤジ」みたいな夫婦でやってる店だった。
どうやら奥さんの方は英語がイマイチらしい。
ダンナは饒舌である。
カッパドキアのワインはトルコで一番だ。
ビンテージモノも幾つもあるぞ、みたいな。
味見させろと交渉する。
ビンテージ以外ならOKだと言う。
面白がって、あ〜でも無い、こ〜でも無いと味見。
空きっ腹で完全に出来上がった。
最終的に奥さんの目を盗んで大幅ディスカウント。
$5くらいのを2本、ビンテージモノを$10で1本お買い上げ。
安い。

  • 銀細工ショップ

腹が減った。
北川姉妹も腹が減ったと言う。
レストランを覗きながら歩いてみる。
ん〜〜〜〜ん。
見ても何を喰ってるのか良く分からない。
どう見ても美味そうに見えない。
銀細工ショップに行ってからホテルで喰おう、と言う事で意見が一致。
銀細工ショップもうろうろしてやっと発見。
ヒトの良さそうなおじさん1人が小さな息子と店にいた。
ショーケースの裏側には工具が並んでいる。
オールハンドメイドだ。
女性陣が一斉に攻撃開始。
あれこれ試しながら、ディスカウント攻撃だ。
すったもんだしながら夫々がお気に入りをお買い上げ。
指輪とか耳輪とか首輪とか・・・。
どれも皆$10くらいのお値段である。
買い物も済んで、さてホテルに戻ろうと言う段になったら店主が一言。
「クルマで送りますよ」
有難てえ〜。
実はもうクタクタだった。
遊び疲れて文句も言えない。
喜んでお言葉に甘えさせてもらった。
小さな息子に店番させて出発。
ホテルに21:45頃に到着した。
「テシュキシュエデルム〜!(有難う!)」と絶叫した。

レストランに直行。
あれっ。
ガラス戸が閉まっている。
やられた。
がっくりしていたら、片づけ中のスタッフが気付いた。
「どうしたの?」
「カクカクシカジカで喰って無い」
「そりゃ気の毒ね。何か見繕ってあげる」
親切である。
まかない料理だけど立派な食事が出来た。
但し、メニューはビーフライス(ビーフストロガノフ)だった。
どっかで見た様な・・・。
何を言う。
有難や、有難や。
ちょっと多めのチップを渡して部屋に戻った。
随分、親切に触れた。
フレンドリーな遊びを堪能した。
いやあ〜、楽しかった。
「テシュキシュエデルム〜!」
明日は「カッパドキア」観光の後、アンカラまで移動だ。