「エフェス」〜「パムッカレ」の雑感

  • 熱気

トルコは活気に満ちている。
東南アジアみたいに単に熱いだけでは無い。
きちんと欧州文化を取り入れていると感じた。
中央アジアと欧州のバランスを取っている様だ。
国民の大半はイスラム教徒だが、準NATO加盟国。
ユーロ圏参入を狙っているらしい。
決して排他的で無く、同じイスラム教国とは雰囲気が違う。
トルコの人口ピラミッドは正三角形らしい。
60歳以上人口が6%。
多くの若者が国を支える形が出来てる。
どっしりと安定感のある熱気なんだと思う。

兎に角、親日的だ。
何でもトルコ人にとって日本人は兄弟なんだとか。
教育の中で同じルーツと言う事になってるらしい。
モンゴルから西に移動したのがトルコ人。
東に移動したのが日本人。
その後、宿敵ロシアを負かした国。
現代トルコの父、ケマル・アタチュルクも超親日的だったらしい。
日本に学んで国を作ろうが合言葉だったとか。
あちこちでジモティの修学旅行にぶつかった。
大変である。
中高生くらいの子供が集まって来て一緒に写真を撮りたがる。
何だか恥ずかしくなって来る。

  • 「エフェス」

ビールのブランドにもなってるくらいメジャーだ。
地中海文明の遺跡として世界的にも有名だ。
BC3世紀に栄えた都市遺跡でもの凄い見応えだ。
何故か今日は快晴で気温はどんどん上がる。
広い遺跡を歩いていると汗みどろだ。
イタリアのポンペイを思い出した。
北川姉妹とずっと一緒だったのでハイテンション。
年甲斐も無くはしゃいで大笑いして尚更暑い。
神殿、劇場、浴場、市場、公衆トイレ、図書館、娼館・・・。
現代と大差無い。
広さと暑さとバカさで疲労困憊だった。

  • 何故か毛皮屋

ありがちな土産物屋寄り道。
でも何故か革製品の店だ。
お茶を飲みながらのアトラクション付きだった。
毛皮のファッションショーである。
「何だか季節感ねえなあ」とか言いながら見る。
突然、キレイなモデルの姉ちゃんがステージを降りて来た。
手を取ってこっちに来いと言う。
「おっ、何だ?何だ?」
訳も分からず舞台裏に連れて行かれた。
毛皮のコートみたいなヤツを渡されて着替えろと言う。
げっ。
モデルが悪過ぎた所為かどうか、あんまり売れなかった様な・・・。

  • 「ヒエラポリス」

ここもローマ時代の古代都市遺跡だ。
アルカディア通り」と言う目抜き通りが見応えがあった。
全長1,200m、幅13.5m、道路脇の列柱も見事だ。
この街の「ネクロポリス(墓)」の多さも珍しいそうだ。
1,000を越える墓が残っているのは人口の多さと繁栄の証だそうだ。
絵になる遺跡だった。
が、我々集団だけは観光してるのか騒いでるのか分からなかった。

  • 「パムッカレ」

凄い景色だ。
こんな景色はなかなか見られないだろう。
一同、靴を脱いで石灰棚を歩く。
温泉が流れてあちこちに湯船みたいな水溜りがある。
流石に自然石なので結構足の裏は痛い。
尖った石を踏んで血い吹いてるヒトもいた。
何だか裸足で遊ぶ子供の気分で楽しいモンである。

  • 延長戦

そろそろ集合時間と言う頃になって新情報が。
ジモティのおっさんがちょっと離れた所に良いスポットがあると言う。
歩いて5分、慌てて見に行く。
確かに。
パンフレットに載ってる景色はこれだぜ。
見張り番のおっさんが居て、靴を脱げば入っても良いと言う。
直ぐに戻って添乗員のミホさんに交渉。
この後はホテルに行くだけだ。
果たして団体客が全くいない独り占めの「パムッカレ」を堪能。
見事な石灰棚と夕陽のコントラストが素晴らしかった。
同行メンバーからも感謝された。

  • ホテルライフ

今日の宿泊は「コロッセア・ホテル・サーマル」
形式は昨晩と同じ。
夕食はブッフェ形式。
温泉プール、ハマム、マッサージ有り。
同じブッフェとは言ってもここんちは当りだった。
全体に美味しくて「ホシ3つです〜」だった。
そして温泉プール。
またまた大騒ぎだ。

  • ラウンジ

更に今日はラウンジでナイトドリンク。
お茶のお返しの積りで北川姉妹を誘う。
ソク、乗ってきたが全くの下戸だそうだ。
もっともこれで酒飲んだらどうなるのか想像がつかない。
レモンスカッシュの2人を前に我々はぐいぐいビール。
2人の父上が航空自衛隊関係で幼少期北海道に居た事、
イギリス留学(遊学)中にエフェスに来た事、
エジプトに行って砂埃でカメラが壊れた事。
取り止めも無い楽しい話で夜が更けた。

エフェスはエーゲ海クルーズで立ち寄るスポット。
ミコノス島、ロードス島クレタ島サントリーニ島を回る。
途中、トルコのクシャダスやボルドムに寄港する。
その時のオプションはエフェスが定番。
実はこのクルーズは昔からの夢である。
死ぬまでには一度乗りたい。
塩野七生の「ロードス島攻防記」の舞台を見てみたい。
運航する船もいろいろである。
1〜2万トンクラスから10万トンクラスまである。
嫁さんは船が苦手だ。
研究して揺れない大きさの船に乗らねばならない。
明日はコンヤからカッパドキアに回る。