トロイ〜ペルガマ〜イズミールの雑感

  • ハマム(蒸し風呂)

朝食を摂りながら昨晩の話に花が咲く。
北川姉妹のこの街のローカルハマムの体験記だ。
流石はローカル、兎に角安かったらしい。
5百万TL(約500円)だったとか。
但し、混浴。
近所のおじさん、おばさん一緒だったとか。
人類皆兄弟、の精神で入って来たそうだ。
20歳そこそこで大したモノだ。
なかなかの根性である。

立派な木馬がある。
もちろんレプリカと言うか、想像で作った。
観光用である。
「トロイ」は凄い遺跡だった。
ドイツ人が神話を信じて私財を投げ打って発掘したとか。
ドイツ人シュリ−マンの評価は功罪あるらしい。
杜撰な発掘で遺跡を相当破壊してしまったと言う声もある。
でも何もしないより、した方が勝ちだとは思うけど・・・。
それより現在の保存状態の方が気になった。
手付かずと言うか、放ったらかしと言うか・・・。
どんどん崩壊して行くだろうな。
遺跡の保存は事の他、金が掛かるんだろう・・・。
入場料収入はどこへ行くんだろう?

  • 昼食ブッフェ

昼食はブッフェ形式のレストラン
最低だった。
どこか不明だが白人の団体とバッティング。
スケジュールを少しズラすと言う発想は無かったのかな?
喰いモンの前は凄い行列。
しかも自分で皿に取る事が出来ない。
店員が付いていて、こちらが指定したモノを配給する。
何だか難民キャンプに来た気分だった。

  • 「ペルガマ」

ローマ時代に「第二のアテネ」と言われるほど栄えたそうだ。
昨年、ベルリンに行った時に「ペルガモン博物館」と言うのがあった。
ここの遺跡から目ぼしいモノを運んで造ったと聞いた。
「それってドロボーじゃん」とか言う声が上がっていた。
が、ドイツの発掘隊は考えたんだろう。
この国で貴重な遺物を保存出来るか?
やっぱ無理だと思う。
「トロイ」と同じ、保存状態は極めて危うい。
大英博物館と同様に先進国の義務と思って保存した方が無難。

  • ホテルライフ

今夜はイズミールの郊外に宿泊。
「プリンセスホテル・サーマル」と言うリゾッチャ型ホテル。
イスタンブールのホテルの系列らしく、立派だった。
夕食はブッフェ。
どうやらいろんな国のヒトが来るし、好みもあると言う事らしい。
でもこの方式は結構有難い。
3〜4日すると何が喰えるか分かってくる。
イワシの酢漬けが気に入った。
ビールのつまみに最高だ。
後は、何だか分からないが、取り合えず腹を満たす。
嫁さんは総じて全体的にNGらしい。
グラビアアイドルのキュウリちゃんの夫婦は毎度カップラーメン。
席に着くと、お湯をもらって主食にしている。
後は飲み物とデザートを楽しんでいた。
デザートのケーキ類は豊富だった。
でも全体に甘い。
取り合えず全種類を皿に取って来る。
北川姉妹とキューリ夫婦と6人で手分けして試食。
ロシアンルーレットだ。
一番美味いと評されたモノをみんなで取りに行く。
合理的かつ楽しい。

  • 温泉

このホテルには温泉プール、ハマム(蒸し風呂)がある。
マッサージもあるそうだ。
何だかいつも6人一緒に行動する様になってしまった。
ノリが良いからだ。
この集団には笑いが絶えない。
「只だしプール行こうか?」
早速水着に着替えて温泉プールへ。
レスラーみたいなジモティがいっぱい居た。
直ぐに寄って来る。
トルコ人は日本人大好きなのである。
我々の英語と大差無いくらいの英語で話し掛けて来る。
多分相手は99%トルコ語だが、1%の英語を頼りに会話。
北川姉妹は動じない。
ちょろっとトルコ語を混ぜると大喝采だ。
「テシュキシュエデルム(有難う)」のヒトコトで十分だ。
笑い転げた。
明日は「エフェス」と「パムッカレ」だ。