イスタンブール〜チャナッカレの雑感

アメリカン・ブレックファースト

朝食はブッフェ。
でも立派なホテルに相応しく豪華なブッフェだ。
普通のアメリカン料理に加えてトルコ料理も沢山ある。
ついつい味見してみたくなる。
大概、油にめえめえさんの香りがするのでNG。

「ドルマバフチェ宮殿」

イスタンブール市内観光の最後。
19世紀に造られたオスマン帝国最後の宮殿。
「ドルマ」と言うのはトルコ語で詰めるとか埋めるの意とか。
料理でもピーマンとかムール貝のドルマと言うのがある。
ここは「埋め立てられた庭」と言う名の宮殿だそうだ。
トルコ・ルネサンス様式で現在もレセプション等が行われる。
そりゃあもう豪華絢爛。
見事なバカラのシャンデリア。
ベネチア製クリスタルの階段手すり。
ロシア皇帝やナポレオンから贈られた調度品なども見モノ。
現役の政府施設なので衛兵もビシっと警備している。

昼食

市内レストランで昼食。
メニューはトマトスープ、サラダ、アジみたいな魚のフライ。
デザートは生オレンジだった。
試しにハーフ赤ワインを飲んでみた。
700万TL（トルコリラ）（約700円）は地元価格なら破格だろう。
ま、可も無く不可も無くと言う事で・・・。

ダーダネルス海峡

これからバスによる大移動。
走行距離は1,860kmに及ぶと言う。
トルコを旅行したヒトが皆、腰が痛くなったと言う所以だ。
でもバスは豪華。
ベンツのバスで、フロアはオリジナルトルコ絨毯張り。
イスタンブールを後にしたバスは一路、チャナッカレへ。
マルマラ海を横目にガリポリ半島まで走る。
ここからはフェリーでダーダネルス海峡を渡る。
ベネチアの船団がここを通ってコンスタンティノーブルに向かったんだ。
又、塩野七生の世界。

北川姉妹

フェリーではバスを降りてデッキで過ごす。
塩野七生モードでいる所に２人の女性が現れた。
写真を撮ってくれと言う。
おやすいご用である。
が、これが今回のツアーの大きな分岐点になった。
ツアーも３日目、正味は２日目だが段々メンバーの顔が見えて来る。
ま、ざっと見渡しても良いヒトばかりだ。
不思議なモノで類は友を呼ぶ。
きっと初対面で気になるヒトは何かを秘めている。
北川姉妹はこの典型だった。
兎に角、抜群にノリが良い。
何だか分からないハイテンションで一気に仲間になってしまった。
恐るべし。

ティータイム

チャナッカレ到着。
今日の宿泊はアコール・ホテル。
多分ここの街で一番良いホテルだろう。
夕方も早い時間にチェックイン。
夕食までは少し時間がある。
と、北川姉妹から電話が入った。
美味しい紅茶を入れるので飲みに来ないか、と言う訳だ。
断わる理由も無い。
お茶菓子も無いが、取り合えず訪問。
聞けばお姉ちゃんはイギリス留学経験があるらしい。
今はNECに勤務してるとか。
時々、旧知の友人を訪れたりするらしい。
イギリスで仕入れた「レディ・グレー」と言う紅茶を振舞ってくれた。
妹さんは料理学校の先生。
傍ら、お茶のお師匠さんもどきらしい。
２人とも今時珍しい気配り、ハイテンション。
完璧にペースにハマってしまった。

ホテルレストラン

夕食はホテルのレストラン。
何と無く自然に北川姉妹が傍にいる。
他にも最初っから気になってるペアや夫婦連れも同席している。
我々は飲んべだ。
まずはビール。
トルコはどこに行っても「エフェスビール」らしい。
場所に拠って値段も随分違う。
ここは250万TL（約250円）だった。
料理はブッフェ形式。
トルコ料理だけで無く、欧州系の料理も並んでいた。
いろいろあるのでなるべく多くの種類を味見。
今後の参考にする為だ。
大体、好みの傾向が分かって来る。
肉以外の料理はなかなかイケてると思う。
北川姉妹は食事もそこそこ、出掛けて行った。
何でもこの街のもローカルなハマム（蒸し風呂）があるそうだ。
ガイドブックで調べておいたのでチャレンジするそうだ。
なかなかアクティブだ。

グラビアアイドル

気になっていたペアがフロアスタッフに熱いお湯を頼んでいる。
手にはカップラーメンとカップお粥があった。
やるなあ・・・。
このペア、男性は何の変哲も無いオッサンである。
が、女性がどうも気になっていた。
水商売っぽいと言えば言えるし、モデルっぽいとも言えるし・・・。
小柄だが、ハイヒールにファッショナブルな服に小洒落た帽子。
どう見てもトルコに似つかわしく無い。
話してみると謎が一気に解ける。
男性は浜井さんと言うゼネコンにお勤めの方だった。
２人はれっきとした夫婦だった。
水商売の女性との不倫だなんて言ったら大変だった。
危ねえ、危ねえ。
奥方は中国人でキュウリさんと言う。
日本語留学で来日し、アルバイトから転じて芸能界に踏み込んだ。
テレビ出演や雑誌モデルの仕事などをしているとか。
ホントにグラビアアイドルだったんだ。
結婚してしまったので仕事は抑え目。
今回は折角だからと言う事でモデルの衣装をごっそり持って来たとか。
なるほど・・・。
聞いてみないと分からない。
いずれにしてもおもろい。
やっぱしハイテンションで、一気に仲間になってしまった。
明日はトロイ、ペルガマを観光してイズミールまで移動だ。