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癌スケ退治 12日目

・沙汰緩和
ま、恐怖の夜では無くなった。
憂うつな夜ではあるけど。
「咳き込み地獄」は、軽くなった。
慣れたのかなー。
何より切腹キズが癒えてきた。
これが一番。
腹筋使っても大丈夫。
気がかりは、「腹部縫合へくり地獄」。

今の盛りは、「頭頸部強ばり地獄」。
クビ切りキズは強烈。
スキあらば、固まる。
その都度、ストレッチ。
ストレッチで、一旦は解消。
でも、すぐ又固まって来る。
昼も、夜も関係ない。
大体サイクルは、2時間おき。
なので、夜中に3回くらい起きる。
「かなわんなー。」

あと、気がかりは食事。
今は、経鼻管栄養剤で生きてる。
来週から、食事のトレーニングが始まる。
って話は聞いてる。
でも、毎日ずーっと下痢。
下痢ぴーってほど出にゃあ。
「そりゃ、そーだら?喰ってにゃあもんなー。」

来週は、重湯のテストから始めるとか。
徹子の部屋に出演した、つんく♂の動画を見た。
ゴマ粒の大きさが、飲み込めなかったそうな。
頑張って、訓練して喰えるようになった。
「そんなに大変なの…?」
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〈そら〉

・身障者
に、なった。
まだ、正式には認められてにゃあ。
おっそろしく、手続きに時間がかかるらしい。
急いで、嫁さんに市役所に行ってもらった。
長~~く待って、申請の仕方を教えてくれたそうな。
医師の診断書が要る。
Dr.E本は、すぐに書いてくれた。

写真を添えて、すぐに申請。
受付はスムーズだった。
でも、手帳交付は6月9日だって。
は?
今、4月だで。
「何で1ヶ月半もかかんの?」
お役所仕事なんだべな。
ものすごい数のハンコが押されるんだべな。
決して仕事を早くしちゃいけない!
早くすると、誰かが職にあぶれる。
そりゃ、そーだ。
「お役所仕事は、立派な雇用政策だで!」

まだ、全然情報不足。
手帳が発行されて、どんないい事があるの?
全く、わかってない。
とりあえず、いろいろ補助はある。
電気式発声器、気管孔用具。
この辺りは、良く調べないと。
まだ、何が必要なのかがわかってない。
「ま、先の話だけどなー。」
まず、リハビリ。
そして、ちゃんとメシを喰えるように…。

・ご一行様
又、兄弟が見舞いに来た。
今度は
三男坊と、その嫁さん。
更に又、両親。
じじばばは、どうせ行くならって事らしい。
メッセージは、再三出した。
オペの日に、えらい迷惑をかけた。
感謝してる。
もう、退院までお心遣い無用。

もちろん、みんなの言い分もある。
冷たい事を言うな!
顔を見て、安心したい。
じじばばだけでも、顔見せてやってくれ。
それもわかる。
気持ちは有り難い。
でもなー…。
「結構、自分の事でいっぱいいっぱいなんだけど…。」

嫁さんに、helpを頼んだ。
「一緒に動いて、メシの世話とか頼むで。」
嫁さんからメール。
昼前。
「もう、H塚に着いたって。昼食をどーしよう?」
え~~っ!
午後イチで着いちゃう。
しょうがない。
シャワーも、ハミガキも、キズの手当ても、ストレッチも全部後回しだ。

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〈気管孔〉
・持ち込み
ご一行様、13:30到着。
早え~~っ!
狭い部屋に、6人詰め込み。
看護師さんに頼んで、椅子も借りた。
最初の1時間くらいは、何とかなる。
質問の嵐。
ジェスチャーと、筆談と、嫁さんのフォロー。
何とか会話が成立。
「ま、それも1時間が限度だべ?」

だんだん、実家のムードに…。
テレビに気を取られる。
ケータイメールを始める。
あと、ゲームが始まれば、全くいつも通り。
「参ったなー…。」
嫁さんが、気管孔の話題を振った。
一同、きょとん。
現物を見せてやった。
一同、引いてる。
「ま、それくらいの理解が、普通だべな…。」
ばば曰く。
「それで、その穴はいつ塞がるんだね?」
死ぬ時だ!

完全に、実家ムード。
嫁さんだけが、顔色伺いながらヤキモキしてる。
座持ちしながら、患者に配慮。
患者が大分疲れて来たのは、読み取ってる。
っとは言ってもねぇ…。
「帰ろうとは、言い出し難いよなー。」
16:30になった。
もう時間的にも限界。
患者はシャワーに行くと意思表示。
「あー、行ってらっしゃい。留守番してるよ。」
ダメだ、こりゃ!

17:30になった。
テレビに熱中してる者。
ケータイに熱中してる者。
遥か病院の外まで、タバコを吸いに行く者。
「何なんだ!」
看護師さんたちも、遠慮して入って来ない。
もう限界。
嫁さんに、こっそりジェスチャー。
「看護師さんが待ってるから、そろそろ行きましょうか。」
結局、4時間。
ラインに投稿しよう。
「見舞いは、持ち込み禁止!2度漬け禁止!」