癌スケ追撃 31日目

・土曜日
朝イチ、Dr.E本来室。
「あれ?土曜日なのに?」
クビとノドをチェック。
何とか食事が摂れてる事を喜んでた。
「こーゆーのを食事って言うだか?」
リハビリとも違う。
「治療の一環としての、難業苦行。」

元々、菅ちゃんはキューキュー。
何を喰っても味がしなくなった。
口の中が渇いて、ベタベタ。
加えて昨日から、気持ちが悪い。
「食欲なんて皆無だで…。」
それでも、治療の一環として喰う。
ごく少量を口に入れる。
ひたすら噛む。
ちょっとでも唾液が出るのを待つ。
めちゃ時間がかかる。

飲み込んでも、すんなり入らない。
何か水分が必要。
ファミマでカップ味噌汁を調達。
これで流し込む。
「やれやれ…。」
ところが、これを続けると別の問題が。
消化不良。
しばらく胸焼けして、横になれない。
「ちょっとでも唾液を足さにゃあと…。」

食事時間は更に延びる。
時々、30分くらいで下膳に来たりする。
「あ、失礼しました。」
イラッとする。
特に、昨日今日はダメ。
戦意喪失。
「スタッフに悪いから、やーめた!」
これを口実にギブアップ。
業苦行だで。

Dr.E本は来週、不在と言う。
「学会か?夏休みか?」
そんな事、訊かないけど…。
「何かあれば、必ず連絡がつきますので心配ありません。」
いや、心配はしてないけど…。
それより大変な仕事だなーと思う。
夏休みなら、尚更。
「そー言えば、夏休みシーズンだな…。」
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〈そら〉