続々々・癌スケ追撃作戦のこと

・シェル
忙しい1日だった。
朝からフル活動。
お陰様で、夜はぐっすり眠れた。
朝イチ、放射線科の外来。
待ち時間なしで診察。
Dr.F澤、ますます好感度急上昇。
「何つっても、そらの主治医と同じ名前だに、忘れにゃあで…。」

Dr.F澤、同意書にサインを求める。
へ?
CTスキャンだと言う。
急いで筆談。
「先週もCTやったばっかしですが…?」
全然違うモンだとか…。
放射線のシミュレーション用だそうな。
「わかんにゃあでっ!」
又、セクショナリズムか!
って一瞬思っちゃう。
費用だってそこそこかかるべ。
「見事に、消化器外科がトラウマになったで…。」

シミュレーション室に入った。
何だかヒトがいっぱい。
よってたかって、面倒見てくれる。
上半身裸になって、寝台に。
テトリス、アシトリス、クビトリス。
横になると、位置決めの微調整。
「こりゃ、確かに人手が必要だで…。」
まず樹脂製の固定具を作る。
「シェル」っつーらしい。
温かい網状のシートを頭頸部に被せる。
こいつが冷えると、固まる仕掛けになってる。
「おー、温湿布みたいで気持ちいいっ!」
うとうとしちゃう。
でも、そうは甘くにゃあ。
「苦しくないですか?」
「気分が悪くないですか?」
みんなでよってたかって、眠らせにゃあ。

「マイシェル」が出来上がった。
固まると、でかいザルみたいな…。
「これから2ヶ月弱、お世話になります。」
次に、シミュレーション。
造影剤を入れて、CTで撮影。
「マイシェル」と身体にマーカーを。
これが放射線照射の目印。
「意外にアナログなこって…。」
しかもマーカーは、普通のマジックペン。
一応、上から保護テープを。
「意外にアナログなこって…。」
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〈マーカー〉
・診断書
続いて、耳鼻咽喉科外来へ。
頼んであった診断書の受け取り。
これで、5通目。
「Dr.E本も呆れてるべ…。」
しかも、今回は特急をお願いした。
快く受けてくれた。
嫁さんとも良く話す。
「いい先生に会えて良かったねー♪」
外来窓口で診断書受領。
「さて、この後も忙しいで!」

ここに来る日は、不思議なくらい、雨が多くて…。
今日もどしゃ降り。
もれなく強風も付いてくる。
クルマの乗り降りだけで、ずぶ濡れ。
こんな日に、約束がある。
生命保険屋だ。
セールスレディと、アドバイザーが家に来る。
「こりゃ駅まで迎えに行ってやるベーじゃ。」
病院から駅に向かう。
途中、雨が上がって来た。
でも、風は相変わらずめちゃ強い。
「ま、行くベーじゃ。メールも送っちゃったし…。」

駅前で待機。
でも、予定時間になっても出てこにゃあ。
「っかしーなー…。」
嫁さんに、電話依頼のメールを送る。
こーゆー場面で、身障者の不便を痛感する。
「そーだよなー。電話が出来にゃあで…。」
嫁さんから電話が来た。
電話…?
「保険屋さん、もうすぐ着きます。家に戻って下さい。」
一方的に話す。
なるほど…。
急ぎの用件なら、電話の方が早い。
「こっちゃ、何か了解の音を返せばいいだに。」
いい経験になった。
いつも持ち歩いてる音の素も役に立った。
ワンコのおもちゃ。
「ぷひぷひっ!」
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〈そらのおもちゃ〉
・高度機能障害
客人は既に待ってた。
早速、アドバイザーの説明を受ける。
内容はこちら何の異存もないメリットばかり…。
手続きもすんなり。
「ホントにあの会社かあ~?」
って思うくらい、払いっぷりがいい。
何も交渉ごともない。
強いて言えば、保険金を年金にする事も出来る…。
「ふつー、しにゃあら…。」

これで、この生命保険屋は完了。
高度機能障害扱いで、保険金満額給付。
医療保障も規定通り給付。
更に、今加入してる年金保険は保険料支払免除。
そこそこの金額。
有難い。
けど、嬉しかにゃあ。
失うモノができゃあ!
「出て行く金額もそこそこだし…。」

「なあんて、思っちゃあかんっ!」
成り行きとは言え、獲得した権利だで。
貴重な資金だに。
もうひと山を越える!
仕事を通じて社会復帰する!
目一杯、リハビリする!
この間、「人生を楽しむ100のリスト」を微修正!
そして、リストの実行!
このリストを実行する為の資金だで。
これを自力で獲得した。
「喜ぶベーじゃっ!」