続・【玄品ふぐ 神田の関】のこと

  • サッポロ

 珍しいっ!
ここんちゃ、サッポロ黒生だった。

「もう、これだけで嬉ぴくなっちまあなー」

メニューを選ぶ。

「お、『天然ふぐコース』とかあんでっ!奮発してみっか?」

このフルコースをオーダー。
 姉ちゃんがビールを持って来た。

「あのぉ〜・・・、『天然ふぐ』は30分ほどお待ち頂くんですが、よろしいでしょうかあ・・・?」

あー、面倒いっ!

「んじゃあ、非天然でもいいや・・・。腹減ったし・・・」

非天然はすぐ来た。

「どーせ、どれ喰っても何が違あだか、わかんにゃあで・・・」

 フルコース。

    1. 「湯引き」
    2. 「てっさ」
    3. 「唐揚げ」
    4. 「てっちり」
    5. 「雑炊」
    6. 「デザート」

他にもメニューはある。
「焼きふぐ」とか、「白子」とか・・・。
そんなに喰えるモンじゃにゃあだよ!

 美味かった。
特に皮とタレ。
これは【とらふぐ亭】とちぃっと違あ。
皮はすんぎゃあ香ばしい。
「湯引き」も美味かったー。
「てっちり」にもできゃあ皮がついてた。
しゃぶしゃぶして喰った。

「ひゃあ、何だ!この皮って『ヒレ酒』の香りがすんでっ!」

 タレは優しかった。
柚子も、スダチも柔らきゃあ。
このタレも手伝って、ふくの香りが引き立つ。

「やっぱ大阪が発祥地だけのこんはあるかも・・・」

但し、モミジオロシは元気良過ぎた。
適度にしにゃあと、火を吹く。
タレ系のメニューは全部大満足だった。
 「唐揚げ」が独特だった。
いろんな香辛料が使ってあった。

「こいつぁ、ふぐの味とかわかんにゃあら・・・?今風っつーか、若きゃあ衆向きっつーか・・・」

てっちりはお代りした。
んで、筒いっぴゃあの雑炊・・・。
柚シャーベットも美味ゃあ。

「こいだら、結構コスパも高きゃあで。【☆2つ半】は固ゃあら・・・?」

 どーでもいいけん、客は3組だった。

「ハナキンだで・・・?でゃあじょうぶだかねー・・・?」

後から来た1組にタバコ吸うじじーがいた。
鍋に入れて喰っちめえっ!
こいつが臭しゃあっ!

「ひゃあ、こんだけ広れえ店内で、何でタバコじじーをこんなソバに案内すっかなー?やっぱ【☆2つ】に降格っ!」