オマケの・湯島界隈のこと

 ここまで来たついでだで。

「ひゃあ、寒みぃけんど【ニコライ堂】まで行ってみんべえ」

【聖橋】を渡りゃあすぐ。
大都会の真ん中に忽然と現われる。
 完成は1891年(明治24年)。
造ったのはもちろん大主教「ニコライさん」。
建築家が「ミハイル・シチュールポフさん」。
設計は「ジョサイア・コンドル博士」。

「ひゃあ、『コンドルさん』って何か聞いたこんあるなー」

 工事は7年かかったそうな。
ところが1923年(大正12年)。
関東大震災があった。
これで鐘楼が倒壊してドームが崩壊しちった。

「ひゃあ、参ゃーったで!何とか復興させにゃあと・・・」

「ニコライさん」の跡継ぎは「セルギイさん」。
多くのヒトの援助で6年がかりで直したそうな。

 やっぱ見事だで。
ビザンチン様式の教会ってそんなに多くにゃあ。
1962年に重要文化財に指定されたそうな。
惜しむべきは陽光。

「ひゃあ、もっと光があればキレイだんべなー」

 チラシを読んだ。
いろいろ面白れえ。

正教会(Orthodox Church)はその名称の通り、ハリストスに始まる初代教会の信仰を今日に至るまで、正しくそのまま継承してきた唯一の教会です」
*ハリストスとはキリストのギリシャ語発音読み。

 つまり11世紀に「ローマンカトリック」が生まれた。
もちろん亜流で。
更に16世紀に「プロテスタント諸派」が枝分かれ。
更なる亜流ってこんらしい。

「私たちはエルサレムからギリシャ、ロシアを経て日本に伝えられた『日本正教会』です」

 んなるほど・・・。
いろいろ勉強になった。
湯島界隈にもこんだけ歴史が凝縮されてる。
恐るべし、東京・・・。