【２０３高地】のこと　【5/30】

　今回の目玉の１つ。
勝手にそう思ってた。
日露双方の死者１万人以上。
負傷者は３万人超とか。
聞けば、２０３ｍの丸坊主の丘。

「ひゃあ、どーやったらこんだけ部下を殺せるだら？」

そりゃ、興味ある。
　今は公園になってた。
桜が１，５００本植わってるそうな。
市民も花見には訪れる。

「でも、頂上まで登るのは日本人だけね」

ま、そーだんべな。
　満洲人にとっちゃ、いい迷惑。

「ったく、ヒトんち庭先でドンパチやりゃあがって・・・！」

って思ってる。
特に、勝った日本には占領された。
挙句、第２次世界大戦では思いっきし負けた。
負けたとこが賊軍。

「ひゃあ、みんなで肩組んで、日本を責めようぜっ！」

　確かに日本人しかいにゃあ。
Тラピコだの、Тーリズモだの・・・。
日本の団体ツアーだけ。
受け入れ側もそれだけを商売にしてる。
ビジネスの為だけに存在。

「ひゃあ、何だかここの衆は目が血走ってんな・・・」

　ゲートでバスが止まる。
係員らしきオヤジがバスの周りを歩く。
ジロジロと車内を見てる。

「人数をごまかしてないか、確認してるね。
がっつり入園料を取る為ね」

いやらしーっ！
　売店の物売り攻勢もすぎゃあ。

「頂上までシャトルがあるよ。１人、１００元ね」

こんぐりゃあ、歩んでくだ〜よ。

「じゃ、杖はどう？
絵ハガキは？記念のメダルもあるね」

何だかなあ〜。