癌スケ追撃 47日目

・とこやま
久々に我が家で寝た。
寝室の装備は完璧。
加湿空気清浄機も購入。
先週、エアコンもつけてもらった。
夜中に何度も目が覚めた。
「何だか、飛行機の中みてゃあだで、…。」
朝、嫁さんに訊いたら笑われた。
空気清浄機がフル回転。
「おやすみモードにしなきゃ、うるさいわよ。」
知らねーよ。

今日は、とこやま。
ま、ものの5分で済んじゃう。
改めて三面鏡を見て、がっくし。
只でさえ、誇れるような頭じゃない。
それが、サバンナみたいに…。
クビに近いとこは、完全に枯れてる。
頭頂部近くは、まばら…。
全英オープンが出来そうだで…。」
ほぼ、スキンヘッドにしてくれた。

クビも、結構醜い。
日焼けみたいと言えば、そーだけど…。
元々のオペ跡が、醜さに輪をかける。
「こんなんで、出歩きたくにゃあなー。」
一応、今週末に退院だべ。
さて、どーすっか…?
ボスにも連絡しなきゃ。
来週、試運転。
再来週から、リハビリ通勤。
それも、ここの事業所へ。
「そんな感じで、お願いすっかなー。」
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〈そら〉
・歯っ欠け
メシを喰うのは、一大作業。
少しでも唾液が出ないかと、ひたすら噛む。
マッサージもする。
なかなか辛抱が要る。
「食べる事は、生きる事!」
突然、ガリッと音が…。
「あれっ!小石でも噛んだかな?」
違った。
奥歯が、おっ欠けた。

ショックだで…。
歯が丈夫で有名だった。
「瀬戸物みたいな歯ですねー!」
っと歯医者が驚いてた。
ここに来てからも、お誉めを頂いた。
「立派な歯ですねー。」
歯みがきが上手い。
メンテナンスが行き届いてる。
「親不知も全部揃ってるって、驚異的ですよ!」
どやっ!

その驚異的な歯がおっ欠けた。
スペシウム光線のせいだで…。」
治療が始まる前に言われた。
「危ない歯は抜いておいた方がいいです。」
当然、口腔外科の診察も受けた。
治療にOKを出した。
「恐るべし!」
このままじゃ、口の中が傷つく。
せめて角を取って欲しい。
「明後日の診察で、相談だなー。」