癌スケ追撃 26日目

放射線
今日で17回目。
半分強。
「サインはダブリュっ!」
意味わかんない。
治療が実質的に半分を越えた。
「やっと、折り返しだで!」
でも、放射線科はいつもの通り。
「はい、横になって下さい。」
「はい、お面をかぶせます。」
「はい、治療を始めます。」
特に折り返しの激励もなかった。

耳鼻咽喉科の診察で、変化があった。
担当はS水先生。
「今朝の血液検査で、白血球が下がってました。」
感染し易くなる。
「マスクして、気をつけるようにして下さい…。」
へ?
突然、そんな…。
散歩できなくなっちゃうじゃん。
マスクだって限界があるし…。

もう1つ、やけど対策。
「軟膏を出しますので、クビに塗って下さい。」
だんだん赤みが出て来た。
やけどの一度の状態だとか。
「まだ、日焼けと同じですけど…。」
今の内から対策した方がいいそうな。
アズレン軟膏だった。
「うがい薬と同じ成分だで…。」
ノド用も処方された。
まさにアズレンうがい薬。
「思ったよりレトロだで…。」
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〈そら〉
・沙汰
折り返したところで、沙汰は…?
抗がん剤の副作用は落ち着いてる。
「幸い、死ぬほどの沙汰には遭ってにゃあ。」
検査値異常で、投与中止もない。
消化器症状だけ。
それもちょっと慣れた気がする。
元々、吐き気はない。
何とか不快感と折り合いをつける。
なるべく喰えるだけ喰う。
無理はしない。
投与後、二日間の闘いは制した。

問題は放射線の副作用。
特に、唾液と味覚。
「この沙汰にゃ参ったなー。」
って感じ。
ただでさえ頑張ってる食事。
菅ちゃんの緊張が強くなってる。
加えて、唾液が足りない。
無理に水分で流し込む事は出来る。
でも、後で胸焼けする。
「やっぱ、消化不良になっちまあなー。」
トドメは味覚異常。
とにかく、生きる為に喰う!
「もはや、食事じゃにゃあで!」