癌スケ追撃 6日目

放射線
今日で4回目。
約1/8って事だで。
相変わらず、時間はかからない。
寝台に横になる。
シェルをパカッと被せる。
これが結構な圧迫。
景色は見えない。
ちょっと恐怖感が湧く。
「ウィ~~ン」
「ジ~~~~ッ」
「はい、お疲れ様でした。」

10分もかからない。
相変わらず、痛くも痒くもない。
「その方が有難いけど…。」
今のところ、特に影響は感じない。
耳鼻咽喉科診察でも言われた。
「特にノドの腫れもありませんね。」
腫れるんだ…。
未知の世界だから、想像できない。
「その方がいいや…。」

嫁さんが面白い本を買って来た。
「運がいいと言われる人の脳科学
著者は、黒川伊保子氏。
ちらっと読んだら、たちまち引っかかった。
「ワンコは安産の象徴」
良く言われる。
ワンコは構造的にお産が軽い???
調べたヒトがいる。
実は、構人間と何ら変わらないそうな。
「へ?」
じゃ何が違うか?
「ワンコは、過去の陣痛を思い返さないし、将来の陣痛を想像しない。」
っだよねー。
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〈そら〉
・内臓系
「人間ってすごいっ!」
嫁さんの言葉。
ホントにそー思う。
逞しいって言うか、しぶといって言うか…。
昨日あたりから体調が回復。
食欲が戻って来た。
内臓系が動き始めた。
「そーなると、物足りないなー。」
化学療法の特別食。
300~400kcal。
コンビニで、追加を仕入れる。
「勝手なもんだで…。」

昨日大騒ぎした、通じは…。
今朝ももよおして来た。
おっかなびっくり、トイレに。
昨日の記憶が蘇る。
「ここが、ワンコと違うとこだで。」
地獄の記憶は、簡単にゃ消えない。
何より身体が覚えてる。
ケツが妙に緊張する。
それでも、多少の痛みも乗り越えて完遂。
「朝イチ、この安堵感はできゃあっ!」
人間ってすごいっ!

昨日から頻繁にコンビニへ。
運動を兼ねて、喰い物調達。
13階から地下1階。
あちこち寄り道しながら歩く。
なるべく外にも出る。
「やっぱ、自然の風はいいなー。」
もう、病院中ほとんど歩き回った。
そこそこの運動になる。
更に部屋でスクワット。
内臓の神経まで繋がった気がする。
「やっと。自分の身体が戻って来たで!」
人間ってすごいっ!