続・癌スケ追撃作戦のこと

・メニュー
フルコース方針は決まった。
次はメニュー。
っとは言っても、レパートリーは少ない。
っつか、食材は同じ。
一気に喰うか、ちびちび喰うか…。
「どっちも嬉しくにゃあっ!」
しかも、自分に選択権がにゃあ。
あっても選びようがにゃあ。
判断材料がにゃあ。
「だから、臨床試験なんだべ…。」

Dr.E本に、同意書を渡した。
きっと、それなりに嬉しかったべな。
「早速、放射線科にお手紙書きますね。」
目の前で、カシャカシャ始めた。
めちゃ速い。
もちろん、ブラインド。
じじーのライトハンド操法とは、訳が違う。
「やっぱ、手先が器用って事か…。」
変なとこで、感心。
でも、オペを頼むのに安心感がある。
特にマイクロサージャリーの世界だに…。

動き出したら、早い。
すぐに放射線科の予約をねじ込んだ。
「ひとまず、放射線科に行って来て下さい。その間に、出来るだけ検査の予約を入れときます。」
放射線科の外来に行った。
待つ間、DVDを見せられた。
これが笑えた。
「皆さんが思ってるほど、放射線治療は酷いもんじゃありません。」
痛くも痒くもありません!
っとか言ってる。
「やっぱ、そんなに酷いんだ…。」
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八幡山公園〉
インフォームドコンセント
担当医は、Dr.F澤。
「そらのかかりつけ医と同じ名前だ!」
急に親しみが湧いた。
実際、いい先生だった。
既にカルテは読み込み済み。
状況をちゃあんと把握されてた。
急に振られたのに…。
「消化器外科の誰かと、えりゃあ違いだで!」
Dr.F澤曰く。
「まだ、手術してから1ヶ月ちょっとですけど、いいんですか?」
そりゃ、答えようがにゃあ。
「いいか、悪いかもわかんにゃあで。」

事細かに説明してくれた。
治療スケジュール、治療法、副作用…。
特に副作用は念入りだった。
「っつか、要求したんだけど…。」
まぁ、いろいろある。
それも、急性と慢性がある。
慢性ってえのは、後から出て来るんだそうな。
「卑怯ものめがっ!」
急性と慢性の両方ってのもある。
これが噂の「唾液分泌低下」。
すかさず筆談で突っ込み。
「元には戻るんですよね?」
う~~ん…。
「何だか歯切れが悪いなー。」

他にもいろいろある。
口内炎、味覚低下、皮膚炎、脱毛、骨壊死…。
「さっきのDVDは何だったんだべ?」
副作用も時間が解決するならやむを得にゃあ。
一時期我慢するのはいい。
でも、不可逆的なのは勘弁して欲しい。
それも唾液は食生活に直結。
今だって、十分大変。
この上、唾液が出ないなんて…。
そーゆーヒトもいるのか?
「先生も明快に答えようがにゃあだか?」
冗談じゃにゃあで。
「身障者にこれ以上ムチ打って、どーするっ!」
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八幡山公園〉
・検査
Dr.E本のところに戻った。
治療スケジュールが固まって来た。
治療開始は6/2(木)。
平日33日、放射線を照射。
最後は、7月の下旬。
「長っげ~~っ!」
あとはメニューの詳細。
それは、検査の結果次第…。
口腔外科の検診もある。

Dr.E本、検査の予約もねじ込んだ。
「今日、出来る事は全部やっちゃいましょう。」
血液検査、CTスキャン、単純X線、心電図…。
「CTは、食事する前にお願いします。」
ひえ~~っ、
又、メシ抜きだで…。
口腔外科の検診は、来週になった。
ねじ込みも、出来るところと全く動じないところがあるらしい。
「できゃあ組織だに、しゃあんめ!」

全部こなした。
ぐったり疲れて、お支払いコーナーへ。
「又、検査料で2万円っくらいかかるだら?」
窓口の姉ちゃんとこへ。
「おあいそ!」
「がってんでいっ!ちょっくら待っとくれよ!」
何やら、不穏な動き。
楽屋裏と相談してる。
「あのー、入院費用のご請求が出来ましたので、お渡しします。お支払いは、今日でなくても結構ですので…。」
ん?
「合わせて、180万円弱かあ~。」
くらっとすんなー。
「面白れえっ!今すぐ払ってやるベーじゃ!」