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癌スケ退治 9日目

・今日の沙汰
慣れてきたけど、恐怖の夜が明けた。
次々と新たな沙汰が来る。
「ま、しょうがないね。カネ払ってにゃあし…。」
泣いても、叫んでも、しょうがない。
現実だもん。
目先、何とか折り合いをつけるっきゃにゃあ。

「咳き込み地獄」は、かなり慣れた。
腹の手術創も大分癒えて来た。
って事は、腹筋が使えるようになって来た。
ただ、吐き出した痰を拭き取らなきゃ。
ノドモトは自分で見えにゃあ。
鏡を見ながら拭き取る。
「何が何でも、起きなきゃなんにゃあじゃ!」

あと、サイクルが伸びたくん。
90分に1回っくらいのペースに。
これって、自分のレム睡眠のペース。
「これなら、体力も持つかも…。」
身体が慣れてきたのか…?
精神的な面もありそうな気がする。
「何だって、折り合いつけるっきゃにゃあじゃ!」
やっぱ、開き直りか。

昨晩、追加の沙汰があった。
「テープ跡掻痒地獄」
手術創も、カテーテル跡も、全部テープ。
それも強力。
「ありゃ、建築資材でも使えるべ。」
この跡が、めっちゃ痒い。
「とっても眠れたもんじゃにゃあ!」
ま、こりゃ数日の我慢だし…。
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〈鎮痛剤〉

・リハビリ
11:20。
お約束の時間。
4階のリハビリテーションセンターへ。
担当の整体師に手ほどきを。
最初に、腕とクビの自主トレメニューを教わった。
テキスト付き。
しばらく自主トレ。
担当者はその場を離れた。

元々ストレッチはキライじゃない。
メニューを一通りこなした。
「いいですね。きちんと出来てましたね。」
うおっと!
いつの間にか、担当者が後ろにいた。
ちゃんと見てたんだ。
「そりゃ、温泉マッサージと区別のつかない輩もいるべな。」
更に新たなメニューも施術。

マッサージと、ストレッチの組み合わせだった。
自主トレじゃ無理かも。
でも、明らかに「頭頸部強ばり地獄」に効きそうな気がする。
「今後、肩甲骨を引っ張る筋肉を鍛える事が大切です。頑張りましょう!」
整体師コール、欲しいっ!

・退院後ケア
看護師さんから話があった。
来週から、経鼻管を抜く為の試し喰いが始まる。
これが順調に行くと、退院の話も出来る。
退院後もいろいろケアが必要。
ついては家族と一緒に話を聞いて欲しい。
そりゃ、そーだ。
家庭にとっても大問題。
ってんで、嫁さんと話を聞いた。

まずは、永久気管孔のケア。
もう、これからはエラ呼吸。
口も、鼻も、呼吸と縁がにゃあ。
なので、フィルター無し。
エアファンネルみたいなもんか。
って事は、吸気効率がいい。
「じゃ、これからも飛ばすっきゃにゃあじゃ!」
でも、排気も同じ管なんだよねー。

ケアの肝は、フィルター。
そして、禁水・保湿・痰の始末。
うーん…。
外界に出たら、リスクいっぱい。
「おっかなくって、外なんか出られないべ。」
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〈そら〉

・常食
次にメシ。
これは、とっても大問題。
療養期間は仕方ない。
2~3ヶ月で、元通りになるとは思えない。
慣れも、努力もやむを得ない。
んで、行く行くは普通にメシが喰えるのか?
これが一番の関心事。

最初は流動食。
ま、そりゃそーだ。
次に3分粥。
ま、それもわかるで。
次に全粥。
んで、その次は?
「…うーん…。」
えーっ!
「やはり機能が違う腸管を移植してますからね、今までと全く同じようには食べられないと思いますよ。」
・・・・。

・フルコース
夕方、Dr.E本が来室。
「ふんふん、大分スッキリしちゃいましたね。気管孔もキレイですね。」
「お陰様で、有難うございます。」
型通り、お礼を言いつつやり取り。
ふと、嫁さんが訊いた。
「先生、やはり生検で浸潤が見つかったんでしょうか?」

突如、ムードが変わった。
「ノドの結果はまだ出てませんが、転移したリンパ節の周りに浸潤がありましたからね…。」
どよ~~ん…。
「って事は、やはり放射線ですか?」
嫁さん、突っ込む。
「いや、放射線抗癌剤の両方を考えてます。出来うる限りの治療ですね。」
げっ!
フルコースかいっ!
「もちろん、ご本人の同意の上です。又、後日ご相談します。頭の片隅に置いておいて下さい。」
冗談だべ。
「もう、先の事なんか考えたくにゃあよっ!」