癌スケ退治 7日目

・今日の沙汰
恐怖の夜が明けた。
昨晩の新たな沙汰。
ご丁寧に2本立てだった。
前半、「咳き込み地獄ターボ」。
これは参った。
前の晩に散々苦しんだ、
これにターボチャージャーがついた。

10分~15分間隔で、咳き込む。
もちろん、腹部手術創つき。
一発目の咳で、飛び起きる。
既に、ボディに激痛。
この後は足の止まったボクサー状態。
痰を吐き出すのに、七転八倒。
手術前に、腹式呼吸の練習をした。
けど、役に立たにゃあ。
「腹筋なんか、痛くて使えるもんか!」

もう1つ、頭が痛い。
飛び起きて、向かう先は洗面台。
口から痰を吐き出すつもりになってる。
出る訳ゃないだろ!
っと思うと、これが出る。
但し、唾液。
何でこんなに?
って思うくらい良く出る。
「やっぱ、根が卑しいんだべなー…。」

・次の沙汰
22:00頃、消灯。
それから延々と「咳き込み地獄ターボ」。
いささか参った。
眠るどころの騒ぎじゃにゃあ。
悩んだ。
どーしたら、治まるのか。
ガーゼマスクを濡らしてみた。
呼吸をゆっくりしてみた。
気を散らしてみた。

何かが、効いた。
1:00頃、眠る事が出来た。
っと思ったのも束の間。
3:00頃、痛くて目が醒めた。
今度は腹じゃにゃあ。
後頭部とクビ。
まさに「頭頸部強ばり地獄」。
変に強ばって、筋が張ってる。
いろいろ頭の位置を変えてみた。
が、ダメ。
何か収まりが悪い。
結局、朝まで落ち着き場所が見つからなかった。

ベッドもいじってみた。
上体を起こして、角度を調整してみた。
治まらない。
確かに、このオペの後遺症にクビの強ばりがあるとは聞いてた。
その始まりか…?
「このままじゃあ、眠れにゃあで…。」
折り合いがつけられるのか…。
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〈ベッド〉

・ 管ちゃん
みんなの注目の的。
訪問者全員が、気にかけてる。
先生も、看護師さんも、嫁さんも、見舞い客も…。
「管ちゃん、元気?」
「いいねー。全く問題ないね!」
大変な人気者だで。
何でそんなに人気があるか?

管ちゃんは、キーパーソン。
今回のオペの成否は、管ちゃん次第。
何より管ちゃんが元気で生き残る。
これが、ミッション。
万が一、管ちゃんが死んじゃったら…。
「きっと、責任問題だべな。」

その管ちゃんの評価が、そろそろ出る。
今日もDr.E本が来た。
「ふんふん、いいね。順調だね。そろそろ処置出来ますね。」
って事は、明日か?
明後日か?
ま、沢山あるハードルのほんの1つだけど…。
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〈管ちゃん〉

・大ハードル
もう1つ、気がかりな事。
生検。
このハードルは、ちょっとでかい。
オペの直後に、Dr.E本から話があったそうな。
「癌スケは、ごっそり全部切り取りました。あと念のため残った周辺組織の生検をします。1週間くらいで結果が出ます。」
これは、重大発表になる。
もちろん、シロを期待してる。

クロだったら?
更に放射線治療・抗癌剤
噂のあいつだ。
苛烈な副作用の悪名高い…。
食事も出来なくなっちゃうとか。
考えたくにゃあ。

でも、もっとヤなケース。
「結果はグレーでした。どーします?」
そんな事があるかどうかもわかんない。
でも、膨大なブログを読む中で、あったような気がする。
どーする?
又、究極の選択かよ?
「もう、いい加減に仕打ちもこれくらいにしとけやっ!」
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〈そら〉