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癌スケ退治 5日目

・鎮痛剤
これ無しじゃ、死んじゃう。
っと思う。
切り刻まれてるもん。
腹を切って、空腸切って、繋いで…。
ノドに穴開けて、気管を作って…。
耳の「ネキ」から、首をバッサリ切って…。
癌スケをごっそり切って…。
その留守を空腸に守らせる…。
「まともな神経じゃ、絶対出来にゃあね!」

看護師さんが訊く。
「どこか痛いところは無いですか?」
ま、挨拶代わりだろうけど。
そりゃ痛いと言えば、全部痛い!
かと言って、麻酔薬を使える訳じゃない。
普通の鎮痛剤。
点滴に入れてもらう。
それでも、何となく麻痺した感がある。
「気は心だに。とにかく入れてくいよ。」

今のところ、ワーストは腹。
手術創の痛みは、全然衰えにゃあ。
腹筋が動くと、最悪。
笑っても、泣いても、悶絶。
痛くて、声も出ない。
元々出ないけど…。
こんなに痛みが続くもんなのか?
「まさか、オペをへくってにゃあらね…。」
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〈朝一番の景色〉

耳鼻咽喉科診察
これは日課らしい。
看護師さんから案内があった。
1人で行くと、下手なジェスチャー。
看護師さん、ちょっと嬉しそう。
点滴スタンド転がして、処置室へ。
廊下でも立ったまま順番待ち。
実は、部屋でもしばらく立ってた。
軽いスクワットとかもチャレンジしてみた。
「思ったより、筋肉ガタ落ちってほどじゃないなー。」

診察室に入ると、見慣れない先生。
「はいはい、いーですねー。順調に回復してますねー。今日もドレン1本抜きましょう!」
お、嬉しいねー。
これで、スパゲティが8本に減る。
処置も手際良かった。
若そうだけど、仕事が早い。
見た目によらず、頼りになりそう。
「ここんちゃ、結構人材豊富なのかも…。」

午後からDr.E本が来た。
毎日必ず来てくれる。
「お人柄なんだべなー。」
いつもの通り、管ちゃんをチェック。
「ふんふん、大丈夫ですね。順調です。」
又、来ます、っと出て行った。
5分後、又来た。
「済みません。もう一回確認させて下さい。」
んで、又チェック。
「ふんふん、やっぱ大丈夫だな。」
「済みません。明日が休みなもんで、ちょっと気になっちゃって…。」
この人、絶対信用出来るで。
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〈静注厳禁〉

・経鼻管栄養
久しくメシを喰ってにゃあ。
ま、当然だけど。
オペの日から、ずっとIVH
中心静脈栄養。
高カロリー輸液は、末梢静脈じゃ無理。
血管炎を起こしちゃうとか。
CVカテーテルはオペの時に出来てた。
「麻酔中で良かったで。」
太ももの「ネキ」からカテーテルを入れる。
心臓近くまで。
「まさか、自分が世話になるとは思わなんだ。」

今日から、別ルート開始。
経鼻管栄養。
あの、鼻から管突っ込むヤツ。
見るからに痛そう。
「ありゃあ、病人みたいでヤだね。」
っとか言ってた。
「まさか、自分が世話になるとは思わなんだ。」
救いはこれも麻酔中に終わってた事。
否も応もにゃあけど…。

栄養剤が全部滴下したら、看護師さんに知らせる。
すると、最後に水を50ml。
何だべ?
お茶代わりかな?
だったら、お茶にして欲しい。

今朝から開始。
点滴バッグから白濁した液体が落ちてく。
これがしばらくメシかあ…。
バッグが空になった。
まてまて!
まだチューブに残ってるで。
チューブを持ち上げて、全部鼻から流し込む。
看護師さんが笑ってる。
「どんだけ、卑しいんだか…。」
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〈いやし犬そら〉

・じじばば
どーしても来ると言う。
弟も、どーしても連れて行くと言う。
弟は15:00まで仕事とか。
「そんなに無理しなくても、まだしばらく居るし…。」
っと、送信したけど、聞かにゃあ。
弟曰く。
「じじばばが、どーしても早く顔を見たいって言うからさ。ま、俺も見たいし…。」

っと言う訳で、ご一行到着。
みんな、勝手がわかんにゃあ。
当然だに。
本人だって、勝手がわかんにゃあ。
何から何まで初体験。
テキはいろいろ聞きたい。
ついつい質問攻め。

マルバツ式の質問なら、まだいい。
説明式はつらい。
簡単なジェスチャーじゃ通じにゃあ。
必死に筆談。
だんだん疲れて来る。
さすがにテキも、気づき始めた。
「結構、大変そうだねぇ…。」
そーなの!
後が大変なの!
「命を選んだって事は、こーゆー事なの!」

さあて、恐怖の夜が来た。