癌スケ襲来

・スケジュール
    朝イチで、看護師さんに言われた。
「今日、ご家族がいらっしゃったら、お声をかけて下さいね。」
は?
聞いてにゃあで。
「あれ?今日、家族が来るって言ってましたか?」
看護師さんも、頼りはモニターのみ。
「ええと、その様に登録になっています。」
又か…。
まさか、知らにゃあとも言えにゃあ。

    ここで、大人の対応。
「今日は来る予定は無かったんですけど、必要であれば呼びますよ。何か、必要な書類とかあるんですか?」
看護師さんも当惑気味。
「ご家族と一緒に先生からお話を聞いて、同意書を頂く事になっています。」
早く言ってよ~!
勝手にスケジュール作るなよー。
っとは言わない。
「わかりました。これから電話します。着いたら声をかけます。」

    嫁さん、びびった。
「え~っ!そんな急に先生からお話って何?私1人じゃ心細いわよ…。」
嫁さんはまだ免疫がにゃあ。
「そんなに大した話とは思え にゃあ。そんなに心細いなら、そらも連れて来れば?」
さすがに1人で来た。
「そらが来ても、わんしか言わないからねー。」
ちょっと慣れたか‥‥。

・同意書
 ナースステーションに声をかけた。
「先生に連絡しますので、少々お待ち下さい。」
部屋で待機。
とんとんっ。
看護師さんが済まなそうに曰く。
「済みません。先生は今救急対応中で、何時までかかるかわかりません。明日、来て頂けますか?」
出たっ!
ま、救急だからやむを得ない。
病院だし‥‥。

 嫁さんも慣れた。
「明日は予定がいっぱいで、来れないんです。電話でお話を伺う事は出来ないでしょうか?」
看護師さんも板挟み。
「先生に訊いてみますね。」
ちょっとして戻って来た。
「大丈夫です。先生からお電話差し上げるそうです。」
んで、同意書は患者が書く。
一件落着。

 しばらくして、又看護師さん。
今日は出場回数が多いね。
「あの、会社の同僚と仰る方がお見えです。」
えっ?
絶対、誰も来るな!
って釘刺しておいたのに‥‥。
手帳と会社のケータイを持って、ラウンジへ。
いかにも仕事モード‥‥。
ん?
「あ~~~っ!たもっちゃあ~~~ん!」

・仲間
 意外だった。
っつか、自分が迂闊だった。
確かに会社の同僚。
でも、前の、前の、会社。
社会に出たばっかしの頃。
20代のハチャメチャな時代の仲間だった。
今はそれぞれ違う会社。
「めっちゃ、嬉しい♪ 涙が出そう‥‥。

 実は先月、たもっちゃんに電話した。
たもっちゃんは、大学病院に明るい。
アドバイスを求めた。
迷える子羊が、光を求めた。
たもっちゃんの答えは、明快だった。
「迷う事ないよ。絶対、全摘だよ。そこの病院はオペ数も多いし、いいと思うよ。
一気に背中を押してくれた。

 しばし、歓談。
嫁さんも加わって、すっかりあの頃に戻った。
良く笑った。
可笑しくって、涙が出そう‥‥。
「じゃあな!頑張ってな!退院したら連絡してな!」
握手して別れた。
仲間って、有難い!

 部屋に戻ったら、誰かいた。
「あ、担当医です。済みません。今お話させて下さい。」
要は、大手術なので、精神科医もチームに加わる事。
せん妄時は、抑制策を行う事を同意して欲しい。
その同意書をお願いするってこと。
やっぱし‥‥。
嫁さんも納得。
「じゃ、もうお電話は無いですね?」
トドメかい‥‥。

・常食A
 今日はちょっとボリュームがあった。
朝一番で、体重量ったら64kg切ってた。
「やびゃあっ!」
これからイヤでも痩せる。
嫁さんにSOS 。
ドーナツ、キャラメルコーン、ゆで卵‥‥。
メシの合間に喰ってやる。

f:id:maosuke1225:20160410202117j:image朝メシ
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1.フーチャンプルーキャベツ
2.青菜お浸し 80 糸ガキ
3.ご飯200g
4.味噌汁
5.低塩ノリ佃煮
6.牛乳200ml 
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嬉しい味噌汁は茄子。
基本的に上品な味付けなんで、何かメシの友が欲しい。

f:id:maosuke1225:20160410202140j:image昼メシ
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1.煮込みハンバーグ 80  グラッセ
2.トマトサラダ コーン
3.卵スープ
4.ご飯200g
5.フルーツ
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珍しくガッツリ系。
っと思ったけど、カロリーは668kclだって。

f:id:maosuke1225:20160410202210j:image晩メシ
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1.白身魚の磯風味あん 60
2.ふろふき大根 肉味噌
3.ワケギとイカの生姜和え
4.玄米ご飯200g
5.杏仁豆腐
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これもなかなか豪華。
杏仁豆腐なんか、本格的だった。
満足度が高いのは、ガッツリ間食の成果か?