癌スケ疑惑
・A岡耳鼻科
遂に、意を決した。
街の耳鼻科に飛び込んだ。
その後の展開を考えて、H塚の耳鼻科にした。
東京や、埼玉って手もあった。
けどねー。
H塚駅前のA岡耳鼻科にした。
何ってったって、近い。
我が家からも、歩いて10分強。
細いビルの3階。
狭い階段を登って行く。
「年寄りには、キツそうだなー。」
中は混んでた。
「そりゃ、そーだろー。」
花粉症のシーズン開幕だもん。
待合室は、ジャリジャリしてる。
そのモンスターもいっぱい。
あと、近所の年寄りも集まってる。
「ま、有りがちな街の耳鼻科の景色だで。」
受付で、問診票を渡された。
「気になる事は何ですか?」
箇条書きにした。
1.ノドの奥に違和感がある。
2.クビにしこりがある事に気づいた。
3.良く鼻血が出る。
多分、この景色の中では異質。
「先生は、どう反応するべか?」
診察室からは、笑い声が聞こえる…。
〈そら〉
・紹介状
順番が来た。
さすがに、先生笑ってない。
「これは、いつ頃から?」
1.1ヶ月半ぐらい前から。
2.つい、先週気づいた。
3.結構、昔から。
一応、ノドと鼻を覗いた。
「う~ん、違和感も鼻血もアレルギーから来る事もあるからねー。」
それで済んだら嬉しいけど…。
「花粉症なんだね?何かクスリは飲んでるの?」
思わず、アレジオンと言ってしまった。
今さら、クスリなんか処方されたくにゃあし。
「じゃ、とりあえず噴霧器…。」
あの、懐かしいY字型の管を渡された。
ま、そりゃそれでいいんだけど…。
「先生、このしこりは何でしょ?」
先生、即答。
「わかんないっ!」
へ?
「紹介状書くよ。どこがいい?」
急に、そんな事言われても…。
看護師さん曰く。
「診察券があれば、市民病院がスムーズでいいわよ。」
ってな訳で、市民病院に行く事になった。
早く行きたいのは、ヤマヤマ。
でも、明日は1日。
毎月初めはめちゃ忙しい。
「行けるのは、来週になっちゃうなー。」
気が重いけど…。