【伊豆栄 梅川亭】のこと
・肉筆浮世絵
久々の上野。
目的地は【上野の森美術館】。
肉筆浮世絵展を観に行った。
浮世絵版画とは違う。
全部一点モノ。
これが、約130点展示された。
これらは、米国シカゴから海を越えて来た。
個人の所蔵品だそうな。
「ロジャー・ウェストン」氏。
日本美術収集家。
千点以上のコレクションがある。
「所蔵庫の修繕でもするのかな…?」
〈上野の森〉
なかなかだった。
見応え十分。
歌麿、豊国、北斎…。
我々でも知ってる浮世絵師の作品が並ぶ。
「こりゃあ、豪華だで…。」
版画もすごいけど、一点モノはすごい。
美人画の、髪の生え際の描き込み。
豪華な衣装の文様の描き込み。
「人間技と思えない精緻さだで…。」
圧倒的な質感、存在感。
魂が、乗り移ってんじゃないか?
「人気の若沖にも、優るとも劣らないで。」
〈精養軒〉
・うなぎ
せっかく上野まで来た。
「どっか下町っぽいとこ、にゃあかな?」
蕎麦、天ぷら、うなぎ…。
そー言えば、うなぎの老舗があった。
「飛び込みだけん、行ってみべえ!」
【伊豆栄 梅川亭】。
名前は以前から知ってた。
でも、ロケーション的に縁が無かった。
中央区に、老舗はこらしょとある。
「わざわざ中央区から来にゃあよなー。」
〈梅川亭〉
上野の山を、夜歩くのも初めて。
あんまし人通りは多くない。
店、到着。
「なかなか雰囲気あるなー…。」
禁煙席を所望。
玄関脇の隔離された一画に案内された。
先客一組。
「あとは、全部タバコOKって事か!」
メニューを眺める。
いろんなもんがある。
「せっかくだに、いろいろ喰うべーじゃ!」
まず、白ワイン。
つまみを幾つかオーダー。
いろいろ喰える、なんちゃら御膳。
そして、後でうなぎ。
「完璧だで!」
〈梅川亭〉
完全に腰を据えてる。
ワインボトルを脇に、下町の味を堪能。
「まずまず美味しいじゃ!」
玄関脇なので、客の出入りが良くわかる。
さっきから気になってた。
一般客はほとんど見えない。
時々、黒塗りが横付け。
黒服がささっと降りて来る。
取り囲まれるように、ヌシが入って来る。
「どー見ても、カタギにゃ見えにゃあで…。」
そーゆースジが贔屓らしい。
確かにロケーション的にはいいかも…。
ま、☆は2つかな…。