【すしざんまい 奥の院】のこと

・歳末
でも、あんまし関係ないらしい。
いつも通りだった。
「2階は大変だべさ‥‥。」
2階は座敷席。
忘年会がこらしょと入ってる。
1階はカウンターと小上がりだけ。
さすがに宴会してる衆はいない。
「この時期にいつも通りってのは、有難いね。」

 早速、生ビール。
続いて、白ワイン。
いつもの我が家的宴会。
つまみは‥‥。
外せないホタルイカの沖漬け。
早いし、繋ぎに便利。
「お、ノドグロがあるで!」
へー。
喜んでオーダー。
美味かった。
この値段にしては、上等だで。
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〈社長〉
・フルライン
 「そろそろ握ってもらうかね?」
まずは、恒例ヒカリモノ。
在庫フルライン。
イワシ、アジ、サバ、コハダ、サヨリ‥‥。
「美味いねえ~~っ!」
この値段とは思えない。
見た目も、味も申し分ない。
シャリも小さめ。
「さすがに我々の顔は覚えてもらえたで。」

 続いて、赤身、イカ、アナゴ。
タイの昆布〆、甘エビ‥‥。
「美味いねえ~~っ!」
だんだん腹が膨れて来る。
「何か、ワインに合うつまみない?」
貝焼きが出て来た。
「ウマヅラはどーでしょう?」
乗った!
キモもたっぷり。
「こりゃあ美味いっ!」
心配しちゃう。
「こんなに幸せでいいんだべか‥‥?」