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小市民のブルマニア旅行記 2

イスタンブール
 朝5:00頃、到着。
ケマル・アタチュルク空港だで。」
前回来た時に嫌ってほど聞いた。
トルコの父。
紙幣にも、全部この顔が描かれてた。
「何か、空港もパワーアップしたなー。」
でかくなった。
ヒトの数もハンパない。

乗り継ぎ便まで約3時間。
「まずはトイレだべ‥‥。」
あれ?
清掃中だった。
別な場所のトイレへ。
ここも清掃中。
日本みたいに、注意して‥‥っじゃない。
バリケード作って、入れない。
更に別な場所も同じ。
同じ時間に一斉に清掃してるらしい。
「擦りすぎて、アタマおかしいんじゃにゃあか?」

 実は、トルコリラを持ってた。
前回来た時の残り。
あの時は、めちゃインフレだった。
国が意地になって、高額紙幣を刷ってた。
手元にあるのは、百万リラ札。
ちゃんとケマル・アタチュルクが描かれてる。
使えるべか?
「もう十数年前のこんだからなー。」
空港の自販機を見た。
「何だ、こりゃあ?」
ケタが違う。
「もう、古銭の世界だなー。」

ブカレスト
 9:00頃、到着。
「ヘンリー・コアンダー空港」って言うそうな。
何でも、ジェットエンジンを開発したヒトらしい。
「へーっ! ルーマニア人なんだ!」
ここで、現地ガイドと合流。
日本人だった。
おのぎ あつし ジョルジェさん。
「あつしと呼んで下さい。」
現地で結婚した。
数奇な運命を辿った方だった。
「遍歴の方が、観光案内より面白れえで。」

 あつしさんは、'86に入国。
それまで、イタリアに留学していた。
「以来、人生が変わりました。」
奥さまとは、声楽を通じて知り合ったらしい。
今でも、奥さまは大学や公演で多忙。
世界中を駆け回ってるそうな。
家を守ってるのが、あつしさん。
ルーマニアには、ナーシュというのがあります。」
ナーシュってのは、代理父母。
日本の仲人の濃厚なヤツらしい。
「喰いモノは、全部ナーシュが面倒みてくれます。」
すげー。

 今でも覚えてる。
'89のルーマニア革命。
チャウシェスク夫妻の処刑。
衝撃的な映像だった。
12/22、まさにその場に居合わせたそうな。
「以来、ルーマニアは劇的に変わりました。」
それまでは暗い世界だったらしい。
「外国人と話す事も、外貨を持つ事も禁止でした。」
ま、独裁共産国家だったし‥‥。
「良くそんな国に来たモンだで。」

・シナイア
 あつしさんの話に没頭。
しながらも、バスは北のシナイアへ。
のどかな風景が続く。
沿道にひまわり畑が広がる。
「うわ~~っ!見事やねーっ!」
写真を撮りまくる。
けど、揺れてて上手くいかない。
「ま、チャンスはいっぱいあるべ‥‥。」

 シナイアは、リゾート地だった。
貴族が別荘を建てたのをキッカケに開発された。
ホテルが並び、オシャレな景色。
「お、馬車が走ってるで!」
ふつーに、農作業用の馬車が国道を走る。
「いいなーっ!この景色っ!」
まずは昼メシ。
オシャレな山小屋風のレストランへ。
まずはビール。
ロコビアが500ml で、10Lei (レイ)。
大体350円くらい。
「観光地で、この値段は安いで。」

 最初に、チキンヌードルスープ。
不味くないんだけど、ぬるい!
「惜しいよなー。」
パンを浸して、ビールのつまみに‥‥。
「ま、いつものパターンだで。」
ご当地料理登場。
「サルマーレ」。
ま、ロールキャベツみたいな。
付け合わせは、「ママリーガ」。
トウキビ粉を牛乳、バターで煮たもの。
ルーマニア女性は、この2つが出来て一人前だとか。
味は美味しかった。
☆2つ半イケる。

・ペレシュ城
 シナイア一番の観どころらしい。
ちょっとした中世の博物館。
当時の武器や、調度品など展示豊富。
結構、見応えがあった。
レストランからは、そこそこ
歩く。
「ひゃあ、雨が降ってきたで。」
それも大真面目で降りだした。
「傘なんか、持ってこなかったで。」
もう、しょんない。
なすがまま、きゅうりがぱぱ!

 城を出た時は、上がってた。
「何なんだ!」
歩いてると、民族衣装の姉ちゃんが寄ってくる。
ベリーを詰めたカゴを売ってる。
「幾ら?」
「10Lei 。」
「それ!」
嫁さんが、冷たい目。
「それ、ずっと持って歩くの?」
それもそーね‥‥。

 ペレシュ城の隣に、ペリショール城。
更に、ちょっと離れたシナイア僧院。
これを見学して、シナイアを後に。
僧院のフレスコ画はなかなかだった。
キレイにしてるけど、ヘタに加工してない。
「このまま維持されるといいけんねー。」
バスは、ゆったり。
1人が2席ずつ占領。
「移動距離が長いから、助かるで。」
ベリー摘まみながら、ブラショフへ。

・ブラン
 途中、ブラン城へ。
かの有名なドラキュラの城。
っと言われてる。
モデルとなった、ヴラド・ツェペシュが良く行ったところ。
このヒトの逸話を聞くと面白い。
当時、コンスタンチノープルに遊学中に、オスマントルコにやられた。
一旦、捕虜になったが、貢納金を約束して帰国。
カネを取りに来たトルコ兵を串刺しにした。
以来、有名人になったそうな。
「そりゃ、戦争にもなるべーじゃっ!」

 ブラン城は、ま、おちゃらけ。
おどろおどろしい、マネキンとかもある。
でも、城の造りは大したモン。
「中庭なんか、雰囲気あるで。」
城の前に土産物店街が整備されてる。
いろんなモンんがある。
あつしさん曰く。
「あればラッキーですけど、ドラキュラワインはオススメですよ。」
現地語で訊いてくれた。
「5本だけあるそうですよ。」
1本ゲット!
さて、50Lei が高いか、安いか‥‥?

・ブラショフ
 ルーマニア第2の都市。
中世の趣が残ってて、観光客に人気。
「ホントにキレイな街だで。」
徒歩で、市内観光。
なかなかいい感じだった。
街の中心に、黒の教会がある。
高さ65mの大聖堂だけど、壁が真っ黒。
19世紀にハプスブルグ軍に焼かれたそうな。
国内一のパイプオルガンがあるらしい。
「中も観たかったなー。」

 他にも幾つか観どころがある。
でも、基本外観だけ。
「ま、マーキングだからしゃあんめ!」
ニコラエ教会、白い塔、黒の塔、スケイ門。
「ま、ちょうどいいかもよ‥‥。」
観光を終えて、ホテルへ。
ブラショフは盆地にある。
革命前は、一大工業地帯だった。
当時の大気汚染は致命的だったとか。
革命後、工場を全廃。
今はめっちゃ空気キレイな街になったそうな。
「やるなー‥‥。」

ラマダホテル
 ホテル到着。
世界のラマダホテルだで。
連泊になる。
外れない事を祈る。
致命的な外れはなかった。
晩メシは、ジモティ料理だった。
ジモティサラダは、元気な野菜がたっぷり。
ビネガーと胡椒でシンプル。
「野菜が元気過ぎて、口の中が切れそうだで。」
あと、チキンハーブ焼きボイルポテト添え。
チキンのでかさ、丸ごとポテトに圧倒された。
味は、まーね。☆1つ半。

ロコビアと赤白ワインを試した。
ビールは全体にレベル高い。
ワインは外れ。
「今、日本じゃぜってえ飲めにゃあ味だで。」
ま、どれも10Leiだからなー。
しゃあんめ。
喰いモノ飲みモノの物価は安い。
肉や野菜なんか只みたいな値段。
しかも消費税が19%とか。
他のモノが24%だから、優遇されてる。

ガソリンは高いらしい。
1リッター6Leiとか。
200円以上。
ヤミガスが横行してるそうな。
安いのは、半値くらい。
ほとんど水増しして売ってるらしい。
純度80%ならまず問題なし。
60%になると厳しいそうな。
「上質なヤミ屋を知っておく事が大切!」
っだそうだ。
そんな話を聞きながら、ラマダの夜は更ける。