続・【とらふぐ亭　銀座店】のこと

　姉ちゃんが来た。
注文取りに・・・。
この姉ちゃんが又、愛想がいい。
世間話なんかしちゃって・・・。

「ひゃあ、わやここに勤めて相当長ぎゃあだら・・・？」

トンでもにゃあ。
まだ試用員の身分だと言う。
へえ〜〜。
　確かに東京、恐るべし！
人材が豊富。
っつか、ヒトが多いから競争が激しい。
仕事を勝ち取らにゃあと・・・。
ちゃあんとしてにゃあと、すぐ外されちまあ。
これは学生も同じ。
バイトだって厳しい世界らしい。

「そーいた厳しさがプロを作ってんだべなー。どっかの会社に見してやりてゃあでっ！」

　いつものフルコースをオーダー。

皮刺し

泳ぎてっちり

泳ぎてっさ

とらふぐ唐揚げ

仕上げの雑炊

香物

デザート

やっぱ、美味ゃあっ！
ここんちゃ、アタリ。
唐揚げも、ピクピクもちゃあんとしてた。
ビールも進む。

　プロの姉ちゃんが来た。
ビールが進むのを見てたらしい。

「お料理の追加は如何でしょうか？」

渡りにテツヤ・・・。
ソク、野菜・ふくを追加。
姉ちゃん、更にヒトコト。

「今日は特別に『旬の逸品』がございますが、如何でしょう？」

　プロだで・・・。
もう、こっちゃ出来上がってるし。
そりゃ、頼むべーじゃ！

「あれと、これと、それがございますが、どれに致しましょう？」

酔っ払いはダメ。

「ひゃあ、今日は気分がいいで、全部持って来てくいよーっ！」

もう、収拾がつかにゃあ・・・。
　満足した。
飲んだーっ！
喰ったーっ！
美味かったーっ！
姉ちゃんも最高だったーっ！
支払いも、ふくコースが倍んなったーっ！
ま、しょんにゃあやね。

「こかあ、【門仲店】と双璧だで。タバコ吸う衆がいにゃあなら【☆３つ】イケるでー」