続・【久兵衛・京プラ店】のこと
- コース
料理が出た。
いやあ、すぎゃあ。
噂に違わず、すぎゃあ。
こんだけ美味ゃあ寿司は初めて喰った。
東京に来てから、不味い魚を喰ったこんがにゃあ。
寿司もどこへ行っても美味ゃあ。
って思ってた。
「そいでも、この寿司はひと味、ふた味違あわ・・・」
突出しでひっくり返ゃーった。
【お浸し】の上品なことっ!
ダシがゼータクに使われてる。
ド素人でもわかる。
さり気なく置かれた【ワカメとミョウガ】。
これが又、美味ゃあっ!
「ひゃあ、やびゃあっ!ビールが止まんなくなっちまあ・・・」
- 独占
カウンターは8人っくりゃあ座れる。
んで、板さんが2人っくりゃあ入れるようになってる。
ちょうど目の届くいい配分なんだべな。
「正直、1人で来るお客さんが多いと大変っす。放っとけないんすよねー」
そりゃ、そーだ。
今日は板さん独占。
時間も早い。
まったく貸切状態だった。
あーだこーだ話しながら、料理を出してくれる。
料理のタイミングが実にいい。
奥の調理場とのやり取りもある。
「こりゃあ、きっと阿吽の呼吸なんだべな・・・」
あらゆる料理が美味ゃあ。
【アナゴとゴボウ】のマリアージュは感激。
【茶碗蒸し】も絶品。
【刺身】なんて、言うまでもにゃあ。
【カマス焼き】がカリカリで、香ばしくて、又ビールだで。
添え物の【甘栗】が泣ける。
甘み抑え目で、しょっぱ辛い味付け。
「ひゃあ、こんなん初めて喰ったあ・・・」
- 5倍
ガリさえもフツーじゃにゃあ。
上品で甘からず、辛からず・・・。
【ハマグリ椀】はしばし言葉が出にゃあ。
白濁した汁は濃厚。
豪華だった。
「ひゃあ、こやあ美味ゃあなあ〜んてモンじゃにゃあで・・・」
いよいよ握り。
板さんがいろいろ選ってくれる。
最初に握ってくれたのが「赤貝」。
「いやあ〜、4ヶ月ぶりなんすよ〜。今日から解禁でして・・・」
場所柄、夏場の貝は制限があるそうな。
なあるほど、ラッキーじゃん。
どれもこれも拘りのネタ。
「ウニ」は厚岸のエゾバフンウニ。
「アナゴ」は塩とスダチで・・・。
「大トロ」はいきなし溶けて消えた。
板さんに訊いてみた。
「何でこんなに美味ゃあだかねー?」
板さん言わく。
「そりゃあ、高いお金頂いてますからね。我々が家で使う5倍っくらいのダシ使ってますから・・・」