続・【ニコタマ】界隈のこと

  • 見所2

 渓谷を出た。
っつか、いつの間にか街中に。
渓谷は用水になった。
コンクリートでガチガチの・・・。
それにしてもクソ暑っちぃ!
汗びっしょりで、足にゃ堪える。

「ひゃあ、塩分と水分を補給しにゃあとやびゃあ!足がつりそうだで・・・」

自販機でスポーツ飲料を購入。
更に携帯してる塩を舐める。
完璧だで・・・。
 「武蔵工業大学」の前を通った。
「伝乗寺」到着。
寺だった・・・。
「宇佐神社」到着。
神社だけど、階段の上。
足に堪えるけんど、せっかくだから・・・。
こじんまりした、ちぃっとステキな社があった。

「まさか、みんなここでウサを晴らすとか・・・」

どーでもいいけど、どんどん登る。
相当小高い丘の上になった。

「ひゃあ、これで一度下ったら二度と登る元気ぁにゃあで!」

 っとか思いつつ、ひたすら歩いた。
突然、一面芝生の公園に出た。
季節が季節なら気持ち良さそうだで・・・。
この炎天下じゃ堪んにゃあ。
ちぃっと日陰で休憩。
塩と水分補給で大分元気になった。
よっしゃ!
更にカツカツ歩く。
ふと気づいた。

「ありゃ、いつの間にか住所表示が『田園調布』になってんじゃん!」

  • ゴール

 ここが、あの・・・。
一度来てみんべー、と思ってた・・・。

「何か、結構田舎だなー。タクシーだきゃあやたら多いけんど・・・」

タクシーは多い。
っつか、タクシーっきゃ走ってにゃあ。
わかる気がする。
若きゃあ衆はまだいい。
歩でもいいし、クルマだっていいし・・・。
でも、きっと高齢者が多いべ。
自分でクルマ運転すんのもしんどいくりゃあの・・・。
 豪邸が並ぶ街並み。
確かに多い。
ハンパにゃあ造りの家が多い。
でも、優雅な造りは多くにゃあ。
どっちかっつーと要塞造り。
取りつく島がないっつーか・・・。
ま、セキュリティなんだべなー。
ブッポーソーな世の中だし・・・。

「きっと、ちょーモノホンの金持ちはオープンで優雅な豪邸で、ガードマンでも置くんだべな・・・」

 ところどころに朽ちた家が放置されてる。
諸般の事情があるんだべ。
決して住み易いようにゃ見えにゃあもん・・・。
坂は多いし・・・。
っとか何とか言いながら、駅に到着。
へ?

「何だね!この小っちぇえのが『田園調布』駅だかね・・・?」

はだってこーしたらしい。
駅舎は飾り。
実際の施設は地下になってるそうな。
後は商業施設が囲む。

「ま、縁がにゃあけんど、そんなに住みてゃあ気もしにゃあなー・・・」