続・【鯛よし百番】のこと
- どん詰まり
その店は一番奥にあった。
道中は明らかに遊郭。
しかも現役。
怪しげなぼんぼりが灯ってる。
水着の女性が座ってる。
店の前にはやり手ばばあがチョロチョロ。
「お兄さん、如何でっかあ〜?」
すぎゃあな・・・。
現代日本でこんなとこがあったんだ・・・。
客もいる。
結構ウロウロしてる。
学生風のから、サラリーマン風まで・・・。
「ま、需要があるから供給があるんだべな・・・」
何とか店に到着。
これが又すぎゃあ。
レトロっつーか、悪趣味っつーか・・・。
「何だ、このインテリアは・・・?何でもありじゃんか・・・?」
何とも表現が出来にゃあ。
ある面。シュールっ!
- 料理
ある面、どーでもいい。
とりあえずオードブルとか寄せ鍋とかがあった。
神経がそっちに向かにゃあ。
店ん中を探検する方が面白れえ。
ウロウロして写真ばっか撮ってた。
店のばばあが心配する。
「他のお客さんには気ぃつけてくんなはれ!」
でも、料理も不味くにゃあ。
ま、喰える。
ばばあから話が聞けた。
「ウチも、大正時代はえらい繁盛してましてん。
でも、赤線廃止をキッカケにいち早く廃業しました・・・」
この造りは確かにそーだべ。
お時間だで。
こいから東京まで帰らなきゃなんにゃあ。
中座させてもらった。
【飛田新地】のやり手ばばあ攻撃を掻い潜って帰京。
後日、大阪事業所のヤツに言われた。
「あれー!ホントに帰らはったんでっか!良くぞご無事で・・・」
てんめ〜っ!
「ひゃあ、料理の味がどーこーじゃにゃあっ!テーマパークは【☆対象外】だで!」