中華料理屋の雑感18
- カオ
ニッチな店も悪くない。
ネコも杓子もたまにしか行かない。
貸切の確率が5割はある。
シェフと四方山話でもしながらのんびり・・・。
タバコ吸うヤツもいないから空気もキレイだし・・・。
でも、店にとっては嬉しくないかも・・・。
「Tんとう」も何だかんだ開店1周年になるべや。
まさに「執念記念」
「あっさり『転倒』しないように頑張ってね!」
んな〜んて憎まれ口を利きながら1年が過ぎた。
大したモンである。
こここそ絶対ニッチである。
「麺やバー」とかいう変わったコンセプト。
いろんな酒がずら〜っと並んでる。
でも、酒飲んでるヒトは見たことがない。
ほとんどのヒトがラーメンを喰ってる。
- カスタマイズ
我が家が訪れる頻度は高い。
隔週以上かも知んない。
何ってったって、近い!
我が家から歩いて50歩は魅力である。
ほぼ、我が家のキッチンになりつつある。
つっかけサンダルでパジャマででも行けそうである。
でも、難もある。
メニューが極めて絞られてる。
ま、よく言えば迷う必要がない。
っとは言ってもねえ・・・。
以前、四方山話の中で言ってみた。
「これだけ美味しいんだからもっとメニューを増やしてみたら・・・?」
「よく言われるんです・・・」
「野菜炒めとか餃子なんかいいんじゃない?」
「それもよく言われるんです」
「じゃ、やってみたらいいのに・・・」
「でも、普通の料理じゃしょうがないですよね」
「う〜ん、そうね・・・。個性は欲しいかも・・・」
「いろいろ実験はしてるんですけど、納得出来ないんですよ」
「待ってますよ!」
密かなカスタマイズである。
- 企業努力
去年の秋口に突然シェフが宣言。
「今度、つまみのメニューを大幅に入れ替えます」
「お〜〜〜っ、遂にやりますか?」
「はい、やります」
でも、その後も一向にメニューに変化は無かった。
ま、別にいいんだけどね・・・。
っと思ってたら、年明けに新メニューが出た。
【カレーラーメン】
ん〜〜〜〜っ、微妙!
実は我々は「カレーラーメン」にトラウマがある。
昔、旅先のフロリダでヤな思い出がある。
真夜中にホテルに到着。
ホテルにも近所にもレストランは見えない。
仕方なく飢えをしのぐ為に蛮行に出た。
「チキンラーメン」に「ボンカレー」をぶっかけて喰った。
思わず吐きそうだった・・・。
ここんちのは評判がいいらしい。
隣の駐車場番のおっさんなんか毎日出前を取ってるらしい。
貴重なレギュラー・カスタマーである。
1度だけ試してみたが、まあまあイケる。
でも、せっかくいいダシを取ってるからちょともったいない。
塩味もあっさりトンコツも甲乙つけ難く美味い。
これにカレー味を並べたら、やっぱ塩味を喰うかな・・・。
- 新製品
遂に新メニューが登場した。
乾坤一滴。
【厚切りチャーシューのシチューソース】
「これってナニモノ?」
って訊くと、「そのまんまです」との返事。
確かにそのまんまだった。
チャーシューシチューってヤツですか・・・?
ま、個性はある。
決して不味くは無いんだけど・・・。
ビーフシチューと並べたら、やっぱビーフシチューを喰うかな・・・。
【野菜炒め】
遂にこれが出来た。
苦節10ヶ月、いろいろ研究を重ねたんだべな。
随所に苦心の痕跡が見える。
モヤシをベースにマッチ箱大の大切りキャベツ。
チンゲン菜やニンジンなんかも入ってる。
味付けがちょっとオリジナルかな・・・?
独特な味はきっとラーメンのダシを使ったんだべな。
結構イケます。
当店も、最近は貸切の確率がグンと低くなった。
何だかんだ客が付いてきたんだべなあ・・・。
何故か不思議とタバコ吸うヤツが多い気がする。
一度はあまりの煙のすごさに退散した。
良いような、悪いような・・・。
やっぱ、喜んでやらなあかんべなあ・・・。